坂井泉水さんの歌声と映像、バンドによる生演奏をシンクロさせた『ZARD“What a beautiful memory ~forever moment~”』は東京・大阪で開催され、計7700人を動員。デビュー記念日にあたる2月10日には、東京公演が行われた。会場となった東京国際フォーラム・ホールAには、それぞれの想いを抱えたファンが早い時間から集まり、その静かな熱気は晩冬の寒さを吹き飛ばすかのようだった。
定刻を過ぎると、舞台全体を覆う紗幕に坂井さんの映像が映し出され、演奏が始まる。1曲目はデビューシングル「Good-bye My Loneliness」。マイナーコードの曲調に乗せた切ない詞(ことば)が聴衆の胸に沁み込んでいく。序盤は眩いばかりの映像とともに「こんなに愛しても」「IN MY ARMS TONIGHT」など活動初期のシングル収録楽曲が続けられる。
その後も、活動の軌跡を辿るようなセットリストが連ねられる。アップテンポなサウンドに乗せて情感のこもった歌声を放つ「きっと忘れない」、珠玉のバラード「サヨナラは今もこの胸に居ます」など、聴く者の心を虜にするナンバーがていねいに紡がれていく。感動の余韻が連鎖し、唯一無二の極上の音楽空間が創り上げられていく様子は圧巻だった。オリジナルアルバム未収録の「Boy」など求心力の強いコアな楽曲に、客席から大きな反応が起こっていたのも印象的だった。そして、紗幕が上がり、ステージセンターに置かれたボーカルマイクと左右を囲むバンドメンバーの姿が現れライブは中盤へと向かう。
切ない心情を歌い上げ見事な熱唱が響きわたった「You and me(and…)」を経て、観衆の歓声がひときわ強くなったのが「こんなにそばに居るのに」だ。冒頭はダンサブルなサウンドをインストゥルメンタルで演奏し、メンバーのソロをフィーチャーしながらひとりひとりを紹介していく。バンドの渾身のプレイに乗せて坂井さんの力強い歌声が放たれた瞬間、大きな感動が誰もの心を満たしていった。
ライブは終盤へと向かい、「遠い日のNostalgia」での艶やかな歌声や「愛が見えない」での力強いエネルギッシュなボーカルなど、多彩な表情を持つ歌が次々に披露される。最後は「君がいない」「マイ フレンド」「Don’t you see!」のヒットシングル3連発。タイムマシンに乗って、作品が発表された当時に戻ったかのような錯覚と陶酔、そして熱狂。至極の音楽に乗せた“時間の旅”に誘われたまま、ライブ本編が終了した。
アンコールでは、『ZARD Best Request ~35th Anniversary~』の一般投票でリクエスト1位になった「心を開いて」が奏でられた。穏やかな曲調の中に慈愛に満ちたメッセージが込められたアンセムに、割れんばかりの大歓声が沸き起こる。「君に逢いたくなったら…」「あの微笑みを忘れないで」など、リスナーの人気が高い35周年ベストアルバム収録楽曲が続けられ、アンコールのラストは代表曲であり国民的アンセムでもある「負けないで」。舞台上のミュージシャン、声援を送り続ける満場のオーディエンス、そしてスクリーンの中の坂井さんが一体となり、ZARDの音楽とともに時を重ねてきた35年分の感慨に浸った。
終演後、場内には「心を開いて」のオルゴールの音色が流れた。
WOWOW音楽公式Xアカウントでは、「きっと忘れない」「あなたを感じていたい」「マイ フレンド」「心を開いて」「負けないで」のライブダイジェストを公開している。また、WOWOWでは、4月には歴代のミュージックビデオとこれまでに開催された追悼ライブ・周年ライブからセレクトした映像集、5月にはゆかりのアーティストや、ZARDを心から愛する著名人の言葉で紡ぐ特別番組が放送・配信する予定だ。
■『ZARD 35周年記念ライブ「What a beautiful memory ~forever moment~」』
3月20日(金・祝)午後9:00~
WOWOWライブで放送/WOWOWオンデマンドで配信
■『ZARD LIVE & MUSIC VIDEO HISTORY』
4月28日(火)午後8:00~
WOWOWライブで放送/WOWOWオンデマンドで配信
■『ZARD 35th Anniversary Special Program ~What a Beautiful Song~』
5月放送・配信予定


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