俳優の志田未来が主演するTBS系火曜ドラマ『未来のムスコ』(毎週火曜 後10:00)が最終章に突入し、未来と颯太の親子関係にも別れの予感が差し込む。天宮沙恵子プロデューサーがインタビューで、視聴者の反響やキャスト陣の魅力、最終回に向けた見どころを語った。


 原作は阿相クミコ氏と黒麦はぢめ氏による人気コミック「未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!」(集英社「ヤンジャン+」連載)。夢も仕事も崖っぷちのアラサー女性・未来の前に、2036年から来た未来の息子だと名乗るという男の子息子・颯太が現れ、父親“まーくん”と仲直りさせるためにやってきたと告げることから始まるタイムスリップ時を超えたラブストーリーだ。戸惑いながらも始まった奇妙な共同生活を送りながら、は、やがて本物の親子のような絆を育んでいく。

 ファンタジー設定ながら、SNSでは「自分も子育てで同じ思いをした」「もし未来から子どもが来たら」といった共感の声が相次ぐ。天宮氏は「入り口はファンタジーでも、子育て世代の共感と、これから母になるかもしれない世代の両方に届けたいという思いで作ってきました。その世代両方に地に足のついた物語を届けたいという思いで作ってきた。主人公・未来に感情移入してもらえているのがうれしい」と手応えを明かす。

 志田については、第1話の自販機前でのワンカット長回しのシーンを挙げ「女優・志田未来さんの底力が見えるシーンだった」と絶賛する。現場スタッフも撮影をしながら涙したという。2テイク撮影し、1テイク目から感情を高めて臨んだ姿に、カメラを回しながらスタッフが涙したという。撮影は順撮りではなく、距離のある関係性の場面と、すでに親子として形ができた場面を入り混じって撮影したが、志田はその都度、感情の機微を丁寧に表現した。現場では颯太役の天野優を本当の母のように見守り、できた時は思いきり褒め、集中すべきところは主演としてリードする叱るべき時はきちんと叱る姿も印象的だったという。


 颯太役の天野は約200人の中から選ばれた。天宮氏は「自然体の子どもらしさを重視した。彼のがすごいところのは子どもらしさはありつつ、大人の話をよく聞き、やるべきときはしっかりやる切り替えが素晴らしい」と語る。泣き芝居など感情の強い場面もこなしながら、何もしていない時の自然な表情も魅力だという。演技を“させる”のではなく「颯太でいてほしい」と伝えて撮影に臨んだ。

 さらに、“まーくん”候補を演じた男性キャスト3人についても語った。将生役の塩野瑛久については「今までに見たことのない塩野さんを見せたい」という思いで起用。手探りで役作りを進めながらも、振り切った芝居が新たな魅力につながっていると語る。優太役の小瀧望は、「にじみ出る人の良さが(演じる)まー先生に反映されている」と評し、第3話で描かれたカメラ目線で視聴者をドキッとさせるようなシーンの撮影では、本人は照れながらもスタッフをうならせる好演ぶりをみせた。真役の兵頭功海は「すごく勤勉な方」で、台本を読み込み、感情の流れをノートにまとめて監督らと意見を交わしながら役を構築。まなざしや表情でミステリアスな人物像を表現しているという。

 第1話で未来が放った「こんな大人になるはずじゃなかった」というセリフも大きな反響を呼んだ。
天宮氏は「小さな一歩の積み重ねが未来を変える。大きな奇跡ではなく、少し勇気を出すことが未来を動かすというメッセージを届けたい」と強調する。

 最終回の見どころについて天宮氏は、「未来と颯太の間に明かされる真実がありますので、ぜひ期待してご覧いただければと思います。最後まで皆さんの心に温かいものを届けられる物語になっていると思いますので、楽しみにしていてください」と呼びかける。未来が選ぶ“未来”に注目したい。
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