俳優の杉咲花が主演を務める日本テレビ系水曜ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』(毎週水曜 後10:00)の最終話が、25日に放送される。それに先立って、杉咲がクランクアップを迎えた。


 本作は、主演・杉咲と監督/脚本・今泉力哉氏のタッグで贈る“考えすぎてしまう人”のためのラブストーリー。主人公・土田文菜(杉咲)がこれまでに経験してきたさまざまな別れや、かなわなかった恋などから、人を好きになることにどこか怖れを抱いていて、「大切な人とはつきあわないほうがいいのではないか?」「そもそも恋愛とはなんなのか?」などと逡巡しながらも前に進んでいく物語となる。

 杉咲が演じた文菜は、小説家としてこれまでに2冊の小説を出版し、現在3冊目を執筆中。執筆以外に、普段は古着屋でアルバイトをしている。現在、佐伯ゆきお(成田凌)という恋人はいるのだが、さまざまな過去の恋愛体験が影響して、いつからか「きちんと人を好きになること」「きちんと向き合うこと」を避けてしまっていて、ゆきおに言えない本音を話せる山田線(内堀太郎)や、自分のことを好きな早瀬小太郎(岡山天音)と隠れて会ったりしている。

 しかし、ゆきおとの温泉旅行をきっかけに、一緒に過ごした穏やかな時間が心地よく、愛おしく、ゆきおの大切さに気づいていく。そして嘘をつくのが苦しい、裏切りたくない、ちゃんと向き合ってみたい、という気持ちにたどり着いた文菜は、ゆきおの誕生日に最初に2人が出会ったコインランドリーで待ち合わせをする。

 大学生時代から現在に至るまでの恋愛模様を描いた本作。その時々の相手によって、繊細な心情や距離感を演じ分けてきた杉咲の芝居が見どころとなった。文菜とそれぞれの人物との空気感や結論だけではなく、過程で感じてきたあいまいな気持ちもきっちりと描いているため、文菜の迷いや悩み、葛藤が伝わってきて、切ない思いがこみ上げる。監督の今泉氏は、演じるという部分だけではなくて、現場でのあり方やそこに至る準備、スタッフへの気遣い含め、この作品の中心に杉咲がいたことが本当に大きかったと語る。

 クランクアップを迎え、杉咲は「本当に素敵なラストシーンでクランクアップできて感無量です。
この作品のスタンスは、人がどんなにダメダメな時でも排除せずに、文句言いながらも面白がって、愛のあるまなざしを向けるこの現場の皆さんの心意気そのものだったと思います」とコメントした。

 第10話、ゆきおの誕生日に会う約束をした文菜とゆきお。文菜は自分の気持ちを正直に伝えると決めたが、ゆきおは文菜と別れるつもりでいた。2人はどのような結末を迎えるのだろうか。そして、杉咲が「素敵なラストシーン」と語ったラストとは。

【コメント全文】
こんな幸せなシーンでクランクアップできて感無量です。生まれてきた誰もが、祝福されるような本当に素敵なラストシーンで、すごい幸せです。文菜という、すごく身勝手な葛藤と「変わりたい」という気持ちを持った人の姿を約10時間かけて描いたこのドラマは、ちょっとどうかしているとも思いますし、でも本当に胸を打たれてばかりで。この作品のスタンスは、人がどんなにダメダメな時でも排除せずに、文句言いながらも面白がって、愛のあるまなざしを向けるこの現場の皆さんの心意気そのものだったと思います。

未熟者で人としてもつたない自分のことも受け入れてもらって、救われてばかりでした。皆さんがどんな気持ちで毎日を過ごしていたかはわからないですけど、でも自分の目に映る皆さんは本当にいつも優しくて時に厳かでちゃんとわずらわしくて。本当に心の通った最高のチームで、心の底から大好きでした。
人生であと何回こんな現場に出会えるかわからないですけれど、コツコツ続けていたらまたいつか皆さんと再会できることを信じて頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。
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