7人組グループ・Hey! Say! JUMPの八乙女光が30日、東京・新大久保の東京グローブ座で舞台『小さな神たちの祭り』の公開ゲネプロ&取材会に参加した。

 東日本大震災で家族を失った青年が、喪失と向き合いながら、周囲との絆と家族愛の中で再び前へ踏み出していく姿を描く作品。
昨年末に逝去した脚本家・内館牧子氏による同名小説を原作に、演出・鈴木裕美氏、脚本・G2が手がける。

 主人公・谷川晃を演じるのは、宮城県出身の八乙女。親友役に福田悠太、弟役に藤井直樹が務める。八乙女は「けいこを1ヶ月半ぐらいやって、カンパニーでディスカッションしながら作ってきた。やっと初日を迎えることができて、うれしいです」とする。福田は「けいこ場でみんなでディスカッションして築き上げたメッセージがお客様にしっかり届けばいいなと思っております」と話し、藤井も「(公演で)東北まで行きますし、セリフがどう聞こえるかなど、すごく細かいところまでこだわった。その思いが届くのが楽しみです」と思いを語った。

 テーマ曲の作詞・作曲を八乙女が担当。本作への想いを込めた楽曲となっている。宮城県・亘理町を訪れ、震災から15年経った今でもまだ完全に復興していない現状を目の当たりにしたばかり。楽曲に込めたものについて八乙女は「亘理町、岩手に足を運んでから演出家さんと話し、台本も読んだ上で考えました」と明かし「東北をイメージして書いたんですけど、いろんな方が観に来ると思ったので、いろんな方の心に届いたらと思って温かい言葉で埋め尽くしました」と口にしていた。

 東日本大震災から15年が経過。
今の思いを問われると八乙女は「最初は周りの県の方から支えてもらった印象があるんですけど年月が経つことで地元の方も踏ん張っていると思って。スポーツでも客席に横断幕があったり、『頑張ろう東北』『一緒に頑張ろう』とお互いに言葉を掛け合う景色を見る機会が多くなった。それは大事なこと。自分たちを自分たちで鼓舞するのはいいことだと思う。そうして強い日本になったらいいなと思います」としみじみ。最後は「内館さんの小説を元に作られています。あの世とこの世を考える時、小説の中に出てくる1つの考えが温かい思考回路だなと思って。それが舞台に生かされている。あの世のことを考えると暗くなりますけど、この作品を見ると少しでも温かく、前向きに考えることができると思います」とメッセージを送っていた。

 きょう30日からの東京公演を皮切りに、福島、大阪、岩手、愛知、宮城にて5月22日まで上演される。会見には、堺小春、斉藤暁も参加した。
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