■「地上波で見たかった」63.4%
今回のWBCは動画配信サービス「Netflix」による独占配信という異例の形で実施されたが、「地上波テレビで放送してほしかった」との回答は63.4%に達した。
また、「国民的関心の高いスポーツ大会は無料で視聴できるべき」とする“ユニバーサルアクセス”への賛成も70.8%に上った。
■リアルタイム観戦は約3割にとどまる
調査では、「リアルタイムで観戦した試合がない」との回答が71.6%に上り、リアルタイム観戦は限定的だった。同研究所は、「Netflixによる独占配信という前例のない視聴環境が影響した可能性がある」と分析している。
リアルタイム観戦率の上位5試合はいずれも日本戦で、1位は韓国戦(20.3%)、2位は準々決勝のベネズエラ戦(20.2%)、3位オーストラリア戦(18.8%)、4位台湾戦(18.1%)、5位チェコ戦(17.8%)。決勝戦は日本時間の平日午前中という条件もあり、5%を下回った。
一方で試合内容の認知は広がっており、日本戦を中心に高い認知率を記録。情報はテレビニュースやネット記事、速報アプリ、SNSなどを通じて広く共有されていた。
■WBC目的のNetflix加入は11.5%
WBCをきっかけとしたNetflixの新規加入は11.5%で、大会前の予測(最大13.7%)の範囲に収まった。
ただし継続意向では、「契約を続ける予定」としたのは27.0%にとどまり、約7割が解約を予定。大会目的の一時的な加入が多かった実態が明らかになった。
一方で、「WBC以外の理由で契約」の比率は大会前より2.3ポイント上昇(17.3%→19.6%)。Netflixが2月19日から3月18日まで実施した「WBC応援キャンペーン」(広告付きスタンダードプランが通常の月額890円から498円に値下げ)の影響などにより、WBC以外のコンテンツ目的での新規加入も一定数あったとみられる。
■非加入者は“速報・SNS”で情報取得
Netflix非加入者(733人)の情報入手経路では、リアルタイムでは「速報アプリ・サイト」(22.2%)が最多。若年層ではSNSの比率がより高い傾向が見られた。
ダイジェストでは「テレビのニュース・情報番組」が最多で、年代によって新聞やWeb記事など利用メディアに違いが見られた。
■優勝ベネズエラに納得76%
大会結果については、「ベネズエラの優勝は納得」との回答が76.0%に達した。
日本は準々決勝で敗退したものの、72.6%が「WBCは最高峰の国際大会として定着した」と評価。大会そのものの価値は高く支持されていることがうかがえる。
■“配信時代”と無料視聴のせめぎ合い
調査では、「WBCだけでなく、今後は五輪やサッカーW杯も有料配信になっていくと思う」と答えた人が51.9%。テレビ離れや放映権料の高騰を背景に配信化の流れが進む一方で、「国民的関心の高いスポーツ大会は無料で見られるべき」とする意見も根強い。今後、ユニバーサルアクセス権の法整備が進むのか、それとも商業化がさらに加速するのか、その行方が注目される。

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