福井初訪問となった山口は、「越前そば、ソースカツ丼も絶品でしたが、へしこがあまりにもおいしくて、とにかくたくさんお土産として持ち帰ることにしました」と笑顔で振り返った。
前日27日から2日間にわたり、戦国ゆかりの地を巡ったといい、一乗谷朝倉氏遺跡や丸岡城、北ノ庄城跡・柴田神社、勝家とお市の菩提寺・西光寺などを訪問。福井市立郷土歴史博物館では柴田勝家の肖像画との“対面”も果たした。
中でも強く印象に残ったのは、西光寺と北ノ庄城をめぐる伝承だったという。「北ノ庄城から西光寺へ地下の逃げ道があったという言い伝えにすごくひかれました。お市の方の3人の娘を逃したという話は、ぜひ真偽を調べてほしい」と興味を示しつつ、「柴田勝家とお市という有名な人物が、ひっそりとした場所に眠っていることに胸が締め付けられる思いがしました」としみじみと語った。
さらに、「(『豊臣兄弟!』の中で)お市(宮崎あおい※崎=たつさき)と勝家がこの先どういう心持ちで結ばれるのかわからないですが、最終的に一緒に眠っているという事実を知り、感じるものがありました」とコメント。さらに、浅井長政役の中島歩から「こんなおじさんに(お市を)取られるのは嫌だな」と言われたエピソードを披露し、会場の笑いを誘った。
時代劇の役作りについては、「時計をしない生活を意識し、太陽で時間の流れを感じるなど、その時代の感覚を掴むことを大事にしています。距離感や所作も現代とは違うので、当時に合った動きを身につけるようにしています」と説明。殺陣の練習として「昔、濡れタオルを振るっていたことがある」と明かした。
感情の切り替えについては、「相手がどう来るかによって自然とスイッチが入る感覚。
第4回で信長(小栗旬)の寝込みを襲った弟・信勝(中沢元紀)を背後から勝家が斬った場面にも言及し、「信長役の小栗旬さんが特別な空気を作っていた」と回想。また、現場では織田家臣団が“おばちゃんのように”会話していると言い、「小栗さんに『またしゃべってる』と突っ込まれることもあるが、芝居について話していることが多い」と、和やかな雰囲気も明かした。
丹羽長秀役の池田鉄洋が「勝家が信長に蹴られるシーンがうらやましい」と語っていたことにも触れ、「痛いですが、信長公の愛を感じるので、その気持ちはわかります」と笑いながら話した。
さらに「豊臣兄弟が信長から草鞋をもらうシーン(第3回)」を見て、「この作品は素晴らしいものになると確信しました」と作品への手応えを語っていた。今後の見どころについては「物語がどこへ向かうのか、現時点では本当にわからない」としつつ、「今回訪れたゆかりの地の記憶を、お市とのシーンに生かしていきたい」と誓った。
「大河ドラマを通じて福井を盛り上げたいと思ったのは初めて。『人の心が通じる福井』というフレーズ、どうですか?」と会場に呼びかける一幕もあり、「福井の皆さんに応援していただけたら励みになります」と、トークを締めくくった。

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