大阪府の吉村洋文知事が3月31日、自身のXを更新し、大阪松竹座をめぐる一部報道について「正確ではないです」とつづった。

 吉村知事は「大阪松竹座が閉館から一転、建物がそのまま存続するかのような報道がなされていますが、正確ではないです。
松竹座は閉館の判断をされましたが、僕も横山市長も道頓堀は芝居小屋文化、なんとか劇場機能を残せないか、対話を重ねてきました。これからも動きます」と伝えた。

 松竹は同日、5月に閉館予定の「大阪松竹座」について、新たな方針を発表。「新開場からおよそ30年の経過に伴う諸設備の老朽化等により、現施設のままでの劇場運営は困難となりましたことで、この度の閉館の判断に至りましたが、大阪府・大阪市との対話を重ね、今まで果たしてきた役割の歴史は何らかの手立てを尽くして継続していくべきとの結論に至りました」と伝えた。

 そして「今後は道頓堀の培ってきた歴史を未来へ繋ぐべく、新たな文化芸能の発信拠点の実現に向けて社を挙げて全力で取り組んで参ります」とし、「周辺環境の変化も著しく、各方面との調整や協議には相応の期間が必要となりますが、概略が決まり次第、順次お知らせして参ります。ご理解を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます」と呼びかけている。

 道頓堀エリアにある大阪松竹座ビルは、1923(大正12)年に活動写真館(映画館)として開業、97年(平成9年)には演劇の劇場として新開場し、多彩な興行を続けてきた。関西初の本格的な洋式劇場であり、ネオ・ルネッサンス様式の特徴的な正面ファサードで、空襲も乗り越えるなど、道頓堀のシンボルの一つとして愛されてきた。関西の歌舞伎や多彩な舞台、さらに関西ジュニアの拠点ともなっている。
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