歌舞伎俳優の市川團十郎(48)が1日、都内で開催された2026年度セイコーグループ入社式と囲み取材に登壇。新入社員に向けてエールを送った。


 セイコーグループアンバサダーの團十郎は「歌舞伎は作られた伝統だけを守って今日まで至っているわけではなく、新しいものを作りながら現在も古典も大事にしている。伝統と革新の精神がセイコーさんの理念と近しいと親和性を感じている」と歌舞伎と同社に通ずることを語り、「我々の場合は古典というものを守っていく。日本人のDNAに流れている精神を古典の中で学ぶとさらに視界が広がる。現代社会はそういうものが欠如しているので伝統は大事」と自身の考えを述べた。

 「上辺で消化しなくてはいけないジレンマを感じている」という團十郎。「そういうものを解消すべく、どうやって分かち合えるか(自分の場合は)芸術、みなさんの場合は会社の中で各々が挑戦しながら何か新しいことを見つけられて、それをみんなで共通に理解して、それから何かのプロジェクトになって、多くの方々の時を刻めるということが楽しいじゃないですか。そういう風に私だったら考え直すかなと思います」と入社したての立場を想像し、新入社員にエール。

 また、「若い時は準備が怠るときもあり、セリフを忘れちゃうことがたまにあった」と自身の失敗談を明かし「先輩たちの言葉が、5年後、10年後に何かのきっかけになればいいかなと思います」と新入社員に言葉を送った。

 式典後の囲み取材で團十郎は、世間の入社式は自身にとっては「5歳の時のお目見え」とし、「不安に思っていたこと、新鮮な気持ちを改めて思い出しました」と回想。「入社式に立ち会わせていただけて光栄でした。自分の若い時や初めて何かに向かう時の感覚を新たに、5月の歌舞伎座に向かっていきたいと思います」と力を込めた。
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