伯山は「小学校までとても楽しかったんですけど」としつつ、小学4年生で経験した父の死をきっかけに自身の中で変化を感じるようになったという。学校で教育を受けつつも「僕が本当に知りたいのは人間の死とか。そっちにもっと向き合いたいんですけど、平常の授業からずっと続いていく。あのときの僕にはもっと違うものを勉強したかったんですよね」と回顧した。
「中学以降になると先生方も教えているふり、生徒たちもならっているふりで、時間が過ぎればいいみたいな。もちろん個人個人違うんでしょうけど、僕はそういう感覚が中高ずっとあった」と告白した伯山。「僕はここは居場所じゃない、同級生ともこれは共有できない。みんないい人です。先生もいい人。人間的には」としつつ、「もっと違う場所で学びたいな、自分が本当に学びたいところはどこなんだろうってずっと探していたので、もっと選択肢が日本にあるといいなと思いました」と振り返った。
「もっと早く講談師になっていればよかった」ともポツリ。山崎監督が数ヶ国での教育環境を経験してきたことにも触れ、「違うところで学びたかったなってずっと思っていて。
24歳で講談の世界に入った経緯にもふれ、「中学の時点でやっていたかった」と話す伯山は、中学時代には同級生はテレビを観て感想を言い合う中、「立花隆の『臨死体験』とかそんなの読んでるんですよ。誰も共感できない」と苦笑い。
山崎監督が2つの国にルーツをもち、その教育の間で苦しんだが、他にもたくさん同じような境遇の人がいたことを知ったことで安堵したと著書で書いていると紹介し、伯山は「僕はほっとできなかった。ずっと自分だけ孤立してるみたいな感じで、それは周りもいい人で、仲間もいたし、いい先生もいたから誰も悪くないんですけど。仕組み的に僕は取りこぼされていたかなという感じは受けました」と付け加えた。
本書では、イギリス、日本、アメリカと複数の教育環境を経験してきた山崎氏が、幼少期から現在に至るまでのさまざまなエピソードをたどりながら、世界が注目する日本の小学校教育の唯一無二の特徴、そして今の時代だからこそ生かすことのできる「強み」を、山崎氏ならではの視点で浮き彫りにする。3月18日に発売され話題をよび、即重版となった。

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