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 停電時にあると重宝するろうそく。しかし、自宅に常備していない場合もあるでしょう。


 そんな時、固形バターとティッシュがあれば、簡易的なろうそくが作れるそうです。警視庁警備部災害対策課公式Xが紹介しています。



 その方法はとてもシンプル。バターに、つまようじなどで穴をあけます。そこへ“こより”状にしたティッシュを詰め込み、火を灯すだけ。たったこれだけの手順で、ろうそくの代用になるというのは驚きです。

■ 10グラムのバターの場合、13分ほど燃焼

 百聞は一見に如かず、ということで本当にできるのか?実際に試してみることにしました。警視庁警備部災害対策課のポスト通り、10グラムのバターに”こより”をセットし、火を点けてみます。


警視庁が紹介する「バターろうそく」を実験 10gで約13分の燃焼に成功
バターとこよりを用意


警視庁が紹介する「バターろうそく」を実験 10gで約13分の燃焼に成功
つまようじでこよりを差し込む


警視庁が紹介する「バターろうそく」を実験 10gで約13分の燃焼に成功
簡易ろうそくの完成


 すると、パチパチと音を立てながら、差し込んだこよりが勢いよく燃えだしました。本物のろうそくとそん色ない程で、これならばたしかにろうそくの代用として十分と言えるでしょう。


警視庁が紹介する「バターろうそく」を実験 10gで約13分の燃焼に成功
勢いよく燃えだしました


 10グラムのバターの場合、13分ほど燃焼しましたが、こよりを長くしてバターの量を増やせば、さらに長時間もたせることができそうです。


警視庁が紹介する「バターろうそく」を実験 10gで約13分の燃焼に成功
バターが溶けても燃焼したまま


警視庁が紹介する「バターろうそく」を実験 10gで約13分の燃焼に成功
燃え尽きた後


 もちろん、これは市販のろうそくとは異なります。バターが倒れて火災につながる危険性もあるため、実際に試す際は耐熱皿やアルミホイルを使い、火の取り扱いには十分注意してください。

■ あくまで「応急手段」 ろうそくやLEDライトを準備しておこう

 もうひとつ大切なのは、今回の方法があくまで“その場しのぎ”の応急手段だということ。万が一に備えて、防災用のろうそくやLEDライトなどをあらかじめ用意しておくのが安心です。


 それでも、バターでここまでできるというのはやはり驚き。いざという時の豆知識として、頭の片隅に覚えておいても損はないかもしれません。


<参考・引用>
警視庁警備部災害対策課(@MPD_bousai)


(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025051206.html
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