「動物を骨にできます」骨格標本系VTuberのワイルドすぎる...の画像はこちら >>


 「【旦那募集】動物を骨にできます」


 結婚相手にワイルドすぎる方法でアプローチを仕掛けるVTuberの投稿が、Xで話題を集めています。


■ 「骨に価値は感じていない」独学で骨格標本づくりを学んだVTuber・詩花羽なぬのさん

 VTuberの「詩花羽(しかばね)なぬの @骨格標本師」さんが、このほどXに投稿したのは、包丁を力強く正面に突き出した1枚の写真。写真の下には動物の骨が置かれていて、あまりにもワイルドな雰囲気。古代の宴のようです。


「動物を骨にできます」骨格標本系VTuberのワイルドすぎる求婚に1万いいね
普段は文系の大学生


 投稿に添えられた詩花羽さんのコメントは短く「【旦那募集】動物を骨にできます」のみ。そう。これは詩花羽さんなりの婚活であり、“自分を表す1枚”というわけです。料理が得意です、公務員です、子どもが好きです、動物を骨にできます。ええ、違和感ありませんね?


 骨格標本の作り方を解説する動画や、肉の解体や骨の加工をする様子を配信するなど、「骨格標本師」として活動している詩花羽さん。ちなみに「骨格標本師」という言葉は造語だそうです。


 「動物の骨格標本を作る」という行為は、繊細な技術と豊富な知識が必要です。どこかで専門的に勉強している方なのかと思いきや「全て独学です」「手探りでやってます」とのこと。普段は発信内容とは無縁な、「ただの文系の大学生」なのだとか。


 VTuber姿で骨格標本を作り始めたきっかけは「骨格標本を作れるという特技でお金を稼ぎたいと思ったから」。かねてVTuberという存在自体に憧れがあり、界隈に競合もいないことから、スタートしたそうです。そして作った骨格標本作品を発信する広告塔として生まれたのが、「詩花羽なぬの」という外見(ガワ)、とのこと。


 しかし詩花羽さんに骨格標本作りの魅力についてうかがってみると「私は骨に価値を感じていません」と、まさかの答えが。


 これまでに骨そのものを買ったこともなければ集めたこともなく、手放したくない骨といえば「ペットの頭蓋骨か、鯨の肋骨くらい」だそう。これは“骨格標本師”という肩書きを聞いたあとだと、少し不思議です。


 詩花羽さんにとって、骨格標本作りの一番の魅力は「ひたすら集中して細かい作業をするところ」。骨そのものではなく、動物を骨にしていく過程がただただ楽しいのだそうです。


 そんな詩花羽さんがXに投稿した「【旦那募集】動物を骨にできます」の投稿は、パンチの効いた画像も相まって、1万超のいいねを集める大反響。投稿には「普通にすごい」「魅力的すぎる」「いいなぁ。。。すごくよい」と、魅了される人も続出しています。

■ 「夫も標本にするのですか?」詩花羽さんが開催した“旦那志願者向け説明会”の模様

 この反響を受けてか詩花羽さんは、投稿の翌日に自身のYouTubeチャンネルにて「【祝万バズ】旦那志願者が殺到したので説明会開く 詩花羽なぬの」と題し、生配信を実施しました。


「動物を骨にできます」骨格標本系VTuberのワイルドすぎる求婚に1万いいね
旦那志願者向け説明会


 配信内では投稿の「旦那募集」のより詳細な条件を説明。「18歳~29歳の男性かつ未婚の者」「普通自動車免許をお持ちの方」「積極的に詩花羽のサポートができる方」といった内容が提示されました。ちなみに「詩花羽のサポート」には動物の死体の運搬や、解体の補助が含まれるとのことです。


 また質疑応答の時間に寄せられた「夫も標本にするのですか?」という問いに対しては「しないです。普通にお肉ついてる人間のほうが素敵」「でかくてめんどくさい」と答えていました。


 詩花羽さんに「『骨格標本を作れる妻』のメリット・デメリットはありますか?」とたずねてみたところ、「普通の人間はVTuberも死体いじりもしないので、おもしれー女であることだけはまちがいないかもしれないです」としつつも、メリットについては「ないです」と即答。


 一方でデメリットについては「冷凍庫が死体で埋まります」「どこからともなく死体を嬉しそうに持ち帰ってきます」「作業中は死体の臭いが凄いです」と盛り沢山であると教えてくれました。


 なお、今回の「旦那募集」はすべてジョークとのこと。


 詩花羽さんを骨抜きにする気骨があり、骨身を惜しまず努力できる人だとしても、どこの馬の骨とも分からない人であれば、骨折り損のくたびれ儲けになる可能性が高いです。骨を拾ってくれる人もいないでしょう。骨を埋めるのは、大人しく別の方の隣にした方が良さそうです。


<記事化協力>
「詩花羽なぬの @骨格標本師」さん(@nanuno777)


(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025070802.html
編集部おすすめ