株式会社アルファポリスは7月31日、人気アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」などの制作実績を持つアニメーション制作会社・株式会社WHITE FOXの全株式を取得し、完全子会社化したことを発表した。
■ アニメビジネス強化の中核にWHITE FOXを据える
アルファポリスは、インターネット発の出版を中心とするIPビジネスを展開しており、小説や漫画の書籍化を基盤としながら、近年ではアニメ化やゲーム化などメディアミックスを積極的に進めてきた。
なかでも「アニメビジネスの拡大」は中期重点戦略に掲げられており、これまでにも「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」「月が導く異世界道中」「月が導く異世界道中 第二幕」など自社IPのアニメ化を推進してきた。

こうした中でのWHITE FOXの子会社化は、同社のアニメ制作能力をグループ内に取り込むことで、自社IPの映像化体制を強化する狙いがある。アルファポリスは、これにより「自社IPアニメ化の更なる加速」や「クオリティの高いアニメ映像による海外市場を含めた新たなファン層の獲得」「作品の認知度及びブランド力の向上」といった効果を見込んでいる。
■ 映像制作力に定評あるWHITE FOX
WHITE FOXは2007年設立のアニメ制作会社で、「Re:ゼロから始める異世界生活」「STEINS;GATE」「ゴブリンスレイヤー」「ご注文はうさぎですか?」など、数々の話題作を手がけてきた実績を持つ。アニメ制作を一貫して担える体制と、高い映像クオリティへの定評により、業界内外からの評価も高い。

アニメ市場の拡大が続く一方で、高度な制作技術とノウハウを備える制作会社は限られており、優秀なアニメーターの確保も業界共通の課題となっている。こうした状況下での今回の子会社化は、アルファポリスにとって持続可能なIP展開とコンテンツ制作力の内製化を実現する重要な布石となる。
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025080102.html