体調を崩して寝込んでいたとき、我が子から差し出されたのは、まさかの有料お手伝い券でした。Xで話題となっているのは、しとらすさんが投稿した一枚のチケットの写真です。
そこには「何か手伝ってほしい物あったら手伝うけん!!」と心温まるメッセージが記されていますが、右下には小さく「※1回100円」の文字が。この抜け目のなさ、将来大物になりそう。
しとらすさんに話を聞くと、チケットをくれたのは小学5年生の長男さん。しとらすさんがぐったりしてソファで寝込んでいたところ、笑いながら渡してきたのだそう。「今思えばニヤニヤしていて、確信犯だったかもしれません」と、息子のしたたかさに思わず苦笑い。
長男さんは普段のおこづかいはゲームセンターやネットゲームへの課金に使っているそうですが、決して無駄遣いしないしっかり者。「手伝い=お金がもらえる」という発想は、テレビやネットから学んだのではないか、と推察しています。
■ まさかの「1回100円」に「思わず笑っちゃいました」
「めっちゃ嬉しい!と思った瞬間に『1回100円』が目に入って、思わず笑っちゃいました」と、当時の心境を語るしとらすさん。
チケットを見て「なにこれ!?」とツッコミを入れたところ、「なんでもするから100円ね!」と、満面の笑みで返されたそうです。
とはいえ実際には、チケットが使われることはなく、長男さんももう忘れてしまっているようすなのだとか。1回100円のお手伝いは幻に終わったようです。
■ 父を笑わせたかった?「やっぱりいい子だと思います」
それでも、「長男は、おこづかいが欲しいのもあったと思いますが、それに加えて僕を笑わせようとしたんだと思います」と、しとらすさん。
「普段からおもしろいことをするのが大好きなので。元気のない僕を笑わせたかったのかなと思うと、やっぱりいい子だなと思います」と、今回の出来事を感慨深げに語ってくれました。
手書きの券ににじむ、小学生なりの気遣いとビジネス精神。たとえ1回100円でも、この思いやりの気持ちは、プライスレスな優しさだったのかもしれません。
投稿には18万件以上のいいねが付き、「泣かせにきてからの金とるの、完全にプロ」「ビジネスとは何かを教えてくれる」など、多くのユーザーから爆笑と称賛のコメントが寄せられました。
風邪ひいてぐったりしてたら長男が「お父さん大丈夫?なんかしてほしいことあったらこれ使ってよ」って手作りチケットくれて一瞬泣きそうになったけどまさかの有料 pic.twitter.com/RviEGEyAjj
— しとらす (@citrus2143) August 2, 2025
<記事化協力>
しとらすさん(@citrus2143)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025080701.html