株式会社明治は「きのこの山」発売50周年を記念し、AIによって「きのこの山派」か「たけのこの里派」かを判定する体験型イベントを8月11日および12日の2日間、東京・新宿「サナギ新宿前イベントスペース」で開催します。
イベントでは「どっち派判定AI」として開発された「MOTHER」が来場者の顔写真をもとに、個人の「潜在的な嗜好」を分析。
■ 世界と日本で真逆の結果に 嗜好のギャップがAI開発のきっかけ
今回のAI開発は、「きのこの山」発売50周年を機に実施された、世界20か国を対象とした嗜好調査がきっかけです。この調査では、20か国中14か国が「きのこ派」と回答した一方、日本国内では47都道府県中46都道府県が「たけのこ派」という結果となり、海外と日本で真逆の傾向が明らかになりました。
こうした嗜好のギャップを受けて、明治では「育った環境や思い込みが『どっち派』の形成に影響しているのではないか」と仮説を立て、その人本来の「潜在的どっち派」を導き出すことを目的に、AI判定装置「MOTHER」の開発に着手したとのことです。
「MOTHER」は、明治社員数百人分の約167万パターンを超える顔・嗜好データから構築された”どっち派データ(DD)”を活用し、育ってきた環境や地域による思い込みや偏りに影響されない、個人ごとの潜在的な嗜好=「どっち派」を客観的に判定する最新AI。
大阪・関西万博の複数のパビリオンに携わるチームと共同で開発され、その高精度・高効率な判定技術は業界内でも注目を集めているそうです。
■ 判定から「派閥認定証」の授与まで 一連の体験が可能に
イベント会場では、来場者が「現在の自覚的どっち派」を申告した後、「MOTHER」によって顔写真を読み込ませることで、AIによる「潜在的どっち派」を判定。結果に応じて、オリジナルグッズや認定証がプレゼントされます。



さらに判定に基づいて選ばれた、新しい気持ちで出会う最初の一粒(きのこの山・たけのこの里)をその場で実食できるほか、体験内容を指定のハッシュタグとともにSNSで投稿し、画面を提示すると、対象製品(きのこの山またはたけのこの里)を1箱無料で受け取ることができるとのことです。


■ Web版「MOTHER」も同時公開 どこでも「どっち派」判定可能
会場には「織田信長」「小野小町」など歴史上の著名人を対象に、MOTHERによるAI判定を実施した結果をパネル展示する企画も展開されます。来場者は、そうした「偉人のどっち派」を楽しみながら、自身の判定と照らし合わせて楽しむことができます。


また、同時公開となるWeb版「MOTHER」でも、全国どこからでもAIによるどっち派判定が可能です。Web版は「きのこの山」発売50周年記念サイト経由で公開されます。イベント会場ではポスターに記載されたQRコードからアクセスする形式となっており、Web判定の結果を提示した来場者にも、「きのこ派」または「たけのこ派」の認定証がプレゼントされるとのこと。
さらに「MOTHER」の判定は自宅からでも体験可能。専用Webサイトにアクセスすれば、会場に行けない方も「どっち派」判定に参加できます。自身の潜在的な「どっち派」が明らかになり、SNSでもシェアが可能。
AI技術によって「どっち派」の可能性を広げる今回の試み。50年にわたって愛されてきたチョコスナックの”派閥論争”に、新たな視点を与えるイベントとなりそうです。
どっち派判定AI「MOTHER」体験イベントは、8月11日の14時30分から20時まで、8月12日の10時から16時までの計2日間で開催。参加費は無料ですが、参加はひとり一回限りです。
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025080702.html