お盆の時期に、先祖の霊があの世とこの世を行き来する際の乗り物として供えられる「精霊馬」。ネット上には毎年ユニークな精霊馬が投稿されますが、ひときわ大きな注目を集めていたのが、Xユーザー・ようさんの作品です。
ようさんが制作したのは、「ポケットモンスター」シリーズに登場する伝説のポケモン「カイオーガ」。ナスを用いて、丸みを帯びた独特のフォルムを見事に再現しています。これはすごい……!
ようさんは小学1年生のときに発売された「ポケットモンスター サファイア」から全シリーズをプレイしており、そのパッケージを飾るカイオーガは、長年の“推しポケモン”。
スーパーでナスを見た際、「カイオーガの胴体に似ているかも?」とひらめいたことをきっかけに、精霊馬作りを2023年から開始。以来、3年連続でカイオーガを制作し、今年の作品は特に大きな反響を呼びました。

制作にはナス3本を使用。胴体1本、ヒレ1本、その他1本に分け、アートナイフや包丁を駆使して細部を彫刻しています。中でも模様の細かさが最大の難関で、およそ4時間にわたる作業時間の半分は模様作りに費やしたとのこと。

そんな苦労の末に完成した作品の完成度は、まさに劇中の姿と瓜二つ。ナスの光沢や色味を生かしたフォルムに、特徴的な模様やヒレまで細かく再現され、力強さと優雅さを兼ね備えた姿は、“海の化身”の名がふさわしい出来栄えです。

投稿には、24万件を超える「いいね」が寄せられ、「今年のお盆は雨が多いのでカイオーガの精霊馬がピッタリですね」「これならどんな雨の中でも無事にお迎えできそう」といった絶賛のコメントが続々。
こうした反響についてようさんは「昔からカイオーガが大好きなため、色んな方に反響が良かった事に対しては本当に嬉しく思ってます。全国にカイオーガの良さが少しでも伝われば良いなと思ってます」とコメントしました。
インタビューの最後に「来年は別のポケモンにも挑戦する予定です」と明かしたようさん。いったいどんなネタを仕込んでくるのか、次回も再び注目が集まりそうです。
大雨の中、ご先祖様が無事に帰還出来るようにカイオーガを手配しました#お盆#精霊馬#ポケモン#カイオーガ pic.twitter.com/eCTmpOErgV
— よう (@Kyogre_you) August 10, 2025
<記事化協力>
ようさん(@Kyogre_you)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025081602.html