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 松屋は8月19日から一部店舗限定で「担々麺ハンバーグ」を販売中です。


 鉄板にのったハンバーグに担々麺が重ねられているという、文章で読んだだけでは頭に?マークが浮かびまくること必至のメニュー。

得体が知れなさすぎたので、対象店舗に足を運んで実際に食べてみました。


■ 全国46店舗限定で販売されている「担々麺ハンバーグ」

 「担々麺ハンバーグ」は全国の松屋のうち46店舗で販売中の限定メニュー。「担々麺ハンバーグ」(税込930円)と「担々麺ハンバーグ定食」(税込1030円)の2種類展開です。いずれもライスとみそ汁(※店内のみ)がついており、定食の方にはプラスで生野菜がついてきます。


 「担々麺」×「ハンバーグ」というだけでも頭が追いつかないのに、さらにそこに「ライス」がつく!?ますますわけがわかりません。


 わけがわからないなら、食べて確かめるしかないです。早速対象店舗のうちの1つである「大阪本町店」に足を運び、注文してみました。


松屋「担々麺ハンバーグ」を実食 記憶が混乱するレベルに美味しい……!
松屋 大阪本町店


松屋「担々麺ハンバーグ」を実食 記憶が混乱するレベルに美味しい……!
券売機


 例によって店舗限定商品のため店頭に大々的な告知はありませんが、券売機のおすすめ欄にはしっかり「担々麺ハンバーグ」の文字が。


 どうやら「担々麺ハンバーグ」と同じ930円で、麺2倍のものも選べるようです。しかし今回は初めてということもあり、2倍量ではなく通常量のものをチョイス。


 席について待つことしばし。番号を呼ばれて受け取った「担々麺ハンバーグ」は、イメージ写真通りの見た目。鉄板にのったハンバーグの上に、本当に担々麺が重ねられています。


松屋「担々麺ハンバーグ」を実食 記憶が混乱するレベルに美味しい……!
「担々麺ハンバーグ」


松屋「担々麺ハンバーグ」を実食 記憶が混乱するレベルに美味しい……!
ハンバーグの上に担々麺


 しかし冷静に考えてみればハンバーグはひき肉の塊。担々麺のメインの具材である肉味噌もひき肉が使用されていますから、まったくありえない組み合わせではありません。


 つまり肉味噌のかわりにハンバーグが……あれ? 普通に肉味噌も入ってる?


松屋「担々麺ハンバーグ」を実食 記憶が混乱するレベルに美味しい……!
肉味噌


 担々麺とハンバーグは完全に別物として存在している、ということでしょうか。


 やっぱりわけがわかりません。


 渾身の推測が大外れした筆者、未知のメニューを前にしばらく思考停止します。


 そもそもこの「担々麺ハンバーグ」はどうやって食べればいいのかがわかりません。麺は麺で食べ、ハンバーグは担々スープと一緒に食べればいいのか。それとも全部をしっかり混ぜて食べればいいのか。


 店内を見渡してみますが、筆者以外に「担々麺ハンバーグ」を注文している人はおらず。

■ 「担々麺ハンバーグ」の美味しさは、自分の中のハンバーグの記憶が混乱するレベル

 とりあえずまずは別々に食べてみることにします。


 肉味噌はひき肉の歯ごたえをしっかりと感じ、麺もごまの風味が効いた担々スープによく絡みます。担々麺として非常に美味しいです。


松屋「担々麺ハンバーグ」を実食 記憶が混乱するレベルに美味しい……!


松屋「担々麺ハンバーグ」を実食 記憶が混乱するレベルに美味しい……!
ハンバーグ


 担々スープに浸ったハンバーグも、いつもの松屋のクオリティ。適度な肉々しさがあって満足感が高めです。


 そしてそれぞれを堪能した後は、いざ合体。


松屋「担々麺ハンバーグ」を実食 記憶が混乱するレベルに美味しい……!
一緒に食べる


 担々麺とハンバーグをスプーンで一緒にすくって口に運びます。


 どんな味がするのか。恐る恐るの一口でしたが……あれ……?


 ……なんだ、これ?……うますぎないか?


 口いっぱいに広がった「担々麺ハンバーグ」の味は想像以上。またしても筆者は思考停止に陥ります。


 ハンバーグのジューシーな歯ごたえ、肉味噌の旨味、担々スープのコク、麺のもっちりとした食感。4つが絶妙なバランスを手に取り合って、口の中で衝撃的な美味しさを生み出しています。


 そしてこれは絶対にライスに合う!とっさに思ってスプーンを隣の茶碗へ移し、口の中に担々麺ハンバーグがあるうちに、ライスを頬張ります。


松屋「担々麺ハンバーグ」を実食 記憶が混乱するレベルに美味しい……!
ライスを口に運んで“完成”


 当然のように合います。というより、これで“完成”したという感じです。


 一度担々麺ハンバーグの美味しさに気がついたら、もう手が止まりません。


 ここまで持ち上げておいてなんですが、担々麺ハンバーグは突き抜けた美味しさだったり、斬新な美味しさがあったりするわけではありません。


 ただ、とても舌に“しっくり来る”味なのです。


 美味しい美味しくないという次元を通り越して、自分の中のハンバーグに関する記憶が混乱してくる。そういうレベルの味です。


 担々麺とハンバーグあまりに相性が良すぎて、世界のハンバーグの歴史の中に最初から担々麺ハンバーグがあったのではないかと思えてきます。


松屋「担々麺ハンバーグ」を実食 記憶が混乱するレベルに美味しい……!
記憶が混乱するレベルで美味しい


 「ハンバーグにかけるソースと言えば?」と聞かれたときに「デミグラス、トマト、和風、あと担々麺……え? 担々麺なんてない? うそ?」となるくらい。


 むしろこれまで生きてきた世界線が間違っていて、今正しい世界線に戻ってきたのではないか。そんな気がします。いや、たぶん、そうです。ここが正しい世界です。


 食べながらずっと頭の中にあったのは、松屋の開発チームへの敬意と感謝。

「よくこんな組み合わせを思いついたな……!」と「この組み合わせを思いついてくれてありがとうございます……!」が交互に去来しました。


松屋「担々麺ハンバーグ」を実食 記憶が混乱するレベルに美味しい……!
担々スープ


 メニュー名からは信じられないかもしれませんが、本当に、担々麺ハンバーグはとんでもなく美味しいです。


 今まで松屋で一番美味しいメニューは「うまトマハンバーグ」だと思っていましたが、それを余裕で超えてきました。絶対にレギュラーメニューになってほしいです。お願いします。


 お近くに対象店舗がある方はぜひ、一度お試しあれ。一緒に正しいハンバーグ世界線に戻りましょう。


(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025082206.html
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