SNSで話題になっていたコメダ珈琲店の「とろみコーヒー」を、筆者もついに体験してきました。
このメニューは2024年5月から一部店舗で販売されている商品で、飲み込む力が弱い人でも安心して楽しめるよう開発されたもの。発売から1年が経ちますが、今も継続して提供されており、SNSをきっかけに改めて注目を集めています。
■ 1年前から販売されている「とろみコーヒー」
その名の通り、とろみがある「とろみコーヒー」は、コメダ珈琲店が「ひとりでも多くの方にいつまでも安心して飲んでいただける、おいしいコーヒーをお届けしたい」という想いから生まれた商品。

歯科医師・日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士である、朝日大学歯学部の谷口裕重教授監修のもと、石光商事株式会社とコメダ珈琲店との共同開発により、2年半以上の月日をかけて誕生しました。

■ 飲み込みに不安のある人でも楽しめる一杯
高齢者や、嚥下障害を持つ方々など「飲み込む力が弱い人」は、サラサラとした飲み物だとうまく飲み込むことができないそう。
むせてしまうほか、気管に入って肺炎を起こしてしまうなどの危険性もあります。そしてやがては「コーヒーを飲むこと」が怖くなり、望まずしてコーヒーを“卒業”してしまうかもしれないとのこと。
コメダ珈琲店は発売当時(2024年5月22日)公式Xの投稿にて「そんな悲しいコーヒーからの卒業を減らし、ひとりでも多くの方に安心してコーヒーを楽しむ“くつろぎ”の時間を楽しんでいただきたい」と、開発背景を綴っています。

■ 提供は一部店舗のみ オンライン販売もあり
そんな「とろみコーヒー」ですが、残念ながら全店舗での取り扱いではなく、一部店舗のみでの提供となっています。
対象店舗はコメダ珈琲店の公式HPにある「店舗情報」のページから、「取り扱いメニュー」内にある「とろみコーヒー」の項目にチェックを入れて検索をかけると、絞り込むことができるようになっています。

ただ、検索をかけてヒットした店舗の中にはすでに取り扱いを終了しているところもあるため、各店舗のページにある「この店舗のメニューを見る」で最新のメニュー情報を確認することもお忘れなく。

また近くに対象店舗がない場合は、公式オンラインショップで1箱(15杯分)1900円で購入可能です。気になるかたは、そちらを覗いてみるとよいかもしれません。
■ 実際に飲んでみた!とろみのある飲み心地と味わい
「とろみコーヒー」は飲み込む力が弱い人だけでなく、誰でも注文することができます。

筆者も実際に取り扱い店舗の1つである「新橋烏森通り店」に足を運び、「とろみコーヒー」を注文してみました。

同店での提供価格は、ブレンドコーヒーと同じ1杯700円(税込)。とろみのありなしで価格が変わらないというのも、嬉しいですね。(※価格は店舗によって異なります。公式サイトで案内されている価格幅は「460~700円」です)

付属のスプーンでコーヒーをすくってみると、画像でも少し分かるくらいのとろみ。先を傾けるとややゆっくりとコップの中に落ちていきます。
■ 冷めにくい工夫も 最後まで温かいまま楽しめる
味の方はやや苦みが強めな感じはしますが、それ以外はいたって普通のブレンドコーヒーの味わい。飲み心地が少し違うだけなので、しっかりと「コーヒーを飲んでいる」という感覚です。
とろみがあるため、飲み始めはやや違和感がありますが、丹念にクラッシュしたコーヒーゼリーだと思えば、すぐに気にならなくなります。

むしろ飲み続けていると、このとろとろと喉へ流れていく感じが、少し癖になってくる気がしました。
また「とろみコーヒー」は時間がたっても美味しく飲むことができるように、冷めにくいよう工夫がされているとのこと。

筆者は店舗に40分ほど滞在しましたが、最後まで温かいまま飲むことができました。
いつでも誰でもコーヒーでの「ほっとするひととき」を楽しむことができる、コメダ珈琲店の「とろみコーヒー」。
飲み込みに不安を感じている人、うまく飲み込めずにコーヒーを諦めてしまった人。1人でも多く、そんな方々に届いてほしいメニューです。
\ゆっくり、のんびり、おいしいコーヒーをいつまでも/
「とろみコーヒー」を2024年5月29日(水)よりコメダ珈琲店で販売開始!
「とろみコーヒー」とは、その名前の通り、とろみのついたコーヒーです。… pic.twitter.com/lVWnA979Oz
— コメダ珈琲店 (@KomedaOfficial) May 22, 2024
<参考・引用>
コメダ珈琲店公式X(@KomedaOfficial)
コミュニティサイト さんかく屋根の下「あんしんとおいしさを~とろみコーヒーできました~」
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025090107.html