ドコモ、eSIM開通不備について謝罪 事務手数料返金を実施へ...の画像はこちら >>


 NTTドコモは、9月19日から20日にかけて発生した「eSIMの開通がしづらい事象」に関して公式に謝罪を発表しました。


 同社は「ご迷惑をおかけしたすべてのお客さまに深くお詫び申し上げます」とし、利用者に対して改めて説明を行いました。


■ 原因は「設備故障」 iPhone 17の販売を一時停止

 障害が発生したのは9月19日午後4時30分頃から9月20日午前9時36分にかけてのこと。設備故障が原因で、eSIM対応端末において開通手続きが進まない状態となりました。


 当初、ドコモはX公式アカウントなどを通じて「eSIM開通がしづらい状況」を案内。iOSの「クイック転送」など、スマートフォン間でeSIM設定を移行する機能も利用しづらくなっていたことが確認されています。


 同日は新型「iPhone 17」シリーズおよび薄型モデル「iPhone Air」の発売日。いずれもeSIM専用機種であったため、影響を受ける利用者が多く、ドコモはeSIMの申し込みやeSIM専用端末の販売を一時停止する事態に至りました。その後、復旧が確認され、端末販売も順次再開しています。

■ SIMの再発行に伴う事務手数料は返金へ

 今回の事象に伴い、一部の利用者にはSIMの再発行に伴う事務手数料が請求されていたケースが確認されました。これを受け、ドコモは対象者を確認の上、毎月の支払い請求から当該手数料を除外するなど返金対応を行うと発表。利用者に金銭的な負担が生じないよう配慮するとしています。


 同社は「今後も快適にサービスをご利用いただけるよう、社員一丸となって取り組む」とし、再発防止と信頼回復に努める姿勢を示しました。


 今回の障害は、最新端末の発売日と重なったこともあり、eSIMの利便性に期待していた多くのユーザーに不便をもたらしました。特に「iPhone 17」などeSIM専用モデルを購入した利用者への影響は大きく、ドコモにとっても販売戦略上の痛手となったことでしょう。


 eSIM需要が拡大する中で、今後いかに安定したサービスを提供できるかが、通信他社にとっても大きな課題となりそうです。


<参考・引用>
ドコモ公式HP「ドコモからのお知らせ」
NTTドコモ(@docomo)


(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025092204.html
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