博多座は12月15日、公式サイトを通じて、公演チケットの高額転売をめぐる現状と今後の対応について発表しました。
一部の転売サイトで、博多座が扱う公演チケットが定価を大きく上回る価格で出品されていることが確認されたためです。同劇場では、出品者を特定するため、弁護士を通じて情報開示を求める手続きを進めたといいます。
■ 高額転売は「看過できない問題」
博多座はこうした行為を看過できない問題と位置付け、開示された情報をもとに利用規約違反が確認された場合には必要な措置を講じる方針としています。具体的な対応内容は現時点で明らかにされていませんが、状況によっては法的対応も検討される可能性があります。
また、不正な転売を防ぐため、入場時にチケットの購入者本人であるかを確認する場合があることも案内されました。来場者には身分証明書の持参を求めており、転売で入手したチケットについては、入場できない場合があるとしています。
加えて、正規の販売窓口以外で購入したチケットに関するトラブルについては、博多座では対応できないとして注意を呼びかけました。
博多座は、すべての観客が安心して観劇できる環境を守るため、今後も適正なチケットの流通に取り組んでいくとしています。
■ チケット高額転売は法律でも規制
チケットの高額転売については、法律でも一定の歯止めがかけられています。2019年に施行された「チケット不正転売禁止法」では、興行主の同意なく定価を超える価格で転売する行為が禁止されており、違反した場合は罰則の対象になります。
ただし、すべての譲渡が直ちに違法になるわけではなく、営利目的や反復・継続的な高額転売などが法の対象です。
万が一観劇できなくなった場合や急遽別の公演を観たい場合は、公式が指定するリセールサイト(正規リセール)を利用するのが最も安全な手段となります。
チケット高額転売行為に対する博多座の取り組みについてhttps://t.co/3RVCCR7OjQ
— 博多座 (@hakatazatheater) December 15, 2025
<参考・引用>
博多座「チケット高額転売行為に対する博多座の取り組みについて」
政府広報オンライン「チケットの高額転売は禁止です!チケット不正転売禁止法」
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