公益社団法人日本広告審査機構(JARO)は12月22日、2025年度上半期(4月~9月)の広告苦情レポートを公開しました。
その結果、総苦情件数は7088件にのぼり、前年同期比で約1.7倍に急増。
■ 電子書籍・動画配信分野への苦情が「545%」増
スマホを見ていると突然流れてくる、過激なマンガのコマや、扇情的なゲームのGIF動画。「これ、子どもも見ているのに……」と眉をひそめた経験がある人は多いのではないでしょうか。JAROが発表した最新のレポートによると、こうした広告に対する消費者の不満が爆発しているようです。
2025年度上半期に寄せられた苦情7088件のうち、特に目立ったのが「電子書籍・ビデオ・音楽配信」分野への苦情です。前年同期比で545%(157件→857件)という驚異的な増加率を記録しました。
報告書によると、電子コミックのウェブ広告だけでなく、VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスの番組CM、さらにはオンラインゲームの広告において、性的な表現が急増しているとのこと。具体的には「女性が裸で腰を振るGIF画像」などが使用されたオンラインゲーム広告に対し、特定の1社だけで83件もの苦情が寄せられたケースもあったといいます。
■ 「性的表現」への苦情だけで1300件超え
今期、性的な広告に対する苦情は合計1355件に達しました。これは全苦情の19.1%を占める数字です。前年度の上半期が274件、通期705件だったことと比較すると、その急増ぶりは明らかです。
苦情の内容には、「子ども」「未成年」「青少年」「ゾーニング」といったキーワードを含むものが594件あったとのこと。「誰もが目にする場になぜ掲載するのか」「子どもの目にも触れる場所に掲載されている」といった、ゾーニングの欠如に対する強い懸念が示されています。
JAROでは6月に性的な広告に関する報道があったことで、消費者の間で「JAROに声を届ける」という意識が広まったことも件数増加の一因と分析していますが、それを差し引いても、行き過ぎた表現に対する世間の目は厳しさを増しています。
■ 有名人の「偽動画」投資詐欺も急増
また、今回のレポートでは「証券・債権・投資その他」分野への苦情も前年同期比457.1%(21件→96件)と大幅に増加しました。この背景には、著名人の動画や音声を生成AI(ディープフェイク)で作成した「詐欺広告」の横行があります。実在する著名人が投資を推奨しているかのように見せかける悪質な手口に対し、多くの通報が寄せられています。
「見たくないものを見せられる」ストレスから、「騙される」リスクまで。インターネット広告を取り巻く環境は、かつてないほど荒れていると言えそうです。
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025122305.html
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