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 安いファミレスの代名詞的存在であるサイゼリヤは、2003年に中国・上海に初出店して以来、中国・東南アジアで店舗を拡大中。その数は2025年8月期で、629店舗に達しています。


 このほど、Xユーザーの「ちちたろす@上海」さん(以下、ちちたろすさん)が投稿したのは上海のサイゼリヤのメニュー表。そこに写っているメニューの価格が、さまざまな意味で「安すぎる」と話題を集めています。


■ ミラノ風ドリアが「¥15」、ペペロンチーノが「¥9」……どういうこと?

 ちちたろすさんが投稿したメニュー表は、見覚えがあるような、ないようなデザイン。イメージ写真の差し込み方や、3桁番号の表記、辛さを表す唐辛子マークなど、全体的には日本のサイゼと似ていますが、日本よりもややポップな印象です。


「上海のサイゼ安すぎ」日本人なら一瞬ぎょっとするメニュー表が話題
ちちたろすさんの投稿


 ただ、中国に馴染みのない人たちからすると、価格の表記には驚かされるのではないでしょうか。


 例えばちちたろすさんが投稿したメニュー表だと「米兰风味肉酱多利亚饭(ミラノ風ドリア)」は「¥15」、「意式风味香辣面(ペペロンチーノ)」は「¥9」となっています。


「上海のサイゼ安すぎ」日本人なら一瞬ぎょっとするメニュー表が話題
ペペロンチーノが「¥9」


 えっ、ドリアが15円……?パスタは9円……?と「いくらなんでも安すぎるだろ」とついついツッコみたくなってしまった筆者。


 しかしここでの「¥」は「日本円」ではなく、「人民元」です。円も元も通貨記号が同じ「¥」なのです。くわえて店がサイゼリヤという日本のチェーンなだけあって、「¥」はなおさら日本円に見えてしまいます。


 投稿にも「パッと見は駄菓子屋さん価格」「日本円だと思って激安ぶりにビビった」「中国も¥表記なの初めて知った」といった声がちらほら寄せられており、勘違いしたのは筆者だけではないと分かって安心しました。


 2025年12月時点では1元=約22円。メニューに表示されている価格に22をかけるとミラノ風ドリアが「330円」、ペペロンチーノが「198円」で、これが正しい価格イメージになります。


 ミラノ風ドリアは日本のサイゼリヤだと2025年12月時点で「300円(税込)」なので、上海のサイゼの方が30円ほど高め。しかし日本だとペペロンチーノも同じく「300円(税込)」なのに対し、上海は「198円」と100円近く安くなっています。


 お金のない日本の学生にとって、サイゼの鉄板メニューといえばミラノ風ドリア。しかし上海の学生の場合は、ペペロンチーノになるのかもしれません。

■ 「今まで住んでた国では1皿3000円が当たり前だった……」ちちたろすさんが感じた衝撃

 ¥表記でも、円表記でも「安すぎ」とコメントして差し支えのない上海サイゼのメニュー表。しかし、ちちたろすさんにはさらに別の角度から「安すぎ」と思った背景があるようです。


 これまで約20年間、とある海外の国に住んでいたちちたろすさんは、実はこの日が人生初のサイゼリヤ。その国では、レストランでパスタを頼むと1皿あたり3000~4000円するのが当たり前だったとのこと。


 そのためパスタ1皿を10分の1以下の価格で食べられるというサイゼリヤに衝撃を受けて「安すぎ」と投稿したのだとか。確かにその認識でいれば、価格破壊もいいところです。筆者が「¥9」を「9円」と読んだのと、あまり差のない衝撃だったことでしょう。


 人生初のサイゼリヤを経験したちちたろすさんに、食べたメニューをうかがうと「ミラノ風ドリア、グリーンピース、ほうれん草炒め、ムール貝の蒸したやつ、手羽先、ガーリックブレッド、アップルパイ」と返ってきました。


「上海のサイゼ安すぎ」日本人なら一瞬ぎょっとするメニュー表が話題
おすすめメニュー


「上海のサイゼ安すぎ」日本人なら一瞬ぎょっとするメニュー表が話題
サラダメニュー


 メニュー自体は日本とそこまで差はなさそう……と思いつつ、ちちたろすさんが投稿したメニュー表をよく見てみれば「菠萝榴莲双拼披萨(パイナップル&ドリアンのピザ)」や「水果色拉(フルーツサラダ)」など、日本ではまず見かけないものも載っています。ドリアンのピザ、どんな味がするのでしょうか。


 ちなみにサイゼリヤと言えば、イタリアの趣を添える「絵画」が店内に飾られているのも特徴の1つ。こちらは上海のサイゼリヤにもしっかりあったとのことです。


<記事化協力>
ちちたろす@上海 さん(@77tarosu)


(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025123101.html
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