1970年代後半、少女マンガ誌「りぼん」から生まれた「おとめチック」というムーブメントを、まるごと一冊で振り返る決定版の書籍が登場しました。
河出書房新社より1月23日に、陸奥A子さん、田渕由美子さん、太刀掛秀子さんの画業を特集した「陸奥A子・田渕由美子・太刀掛秀子 りぼん70’sおとめチック☆エポック」が発売されています。
ふんわりした空気感、繊細な感情表現、少女たちの小さな日常に宿るきらめき。そんな「おとめチック」ブームの中心にいたのが、この3人です。
本書は、70年代後半の「りぼん」を彩った彼女たちの仕事を、カラーイラスト250点以上というボリュームで収録。表紙や口絵はもちろん、「こんぺい荘のフランソワ」「フランス窓便り」「花ぶらんこゆれて…」といった代表作の貴重なカラーもたっぷり掲載されています。
読み物も充実しています。陸奥A子さんと萩岩睦美さんによるスペシャル対談「おしゃべりTea Time」、田渕由美子さんと岩井俊二さんの対談「重い時代のあとに吹くふわりとした上昇気流」、さらに太刀掛秀子さんのロングインタビュー「『りぼん』がくれた居場所」など、創作の背景や当時の空気感にぐっと近づける内容が並びます。
また、池野恋さん、水沢めぐみさんによる特別寄稿も収録され、世代を超えた「りぼん」作家たちのつながりも感じられる内容です。
マンガパートでは、陸奥A子さんが自選した「人参夫人とパセリ氏」を42ページにわたって収録。未収録作品を含むエッセイマンガや描きおろしメッセージ、主要作品リストや年譜まで網羅されており、資料性の高さも魅力です。
2025年に創刊70周年を迎えた「りぼん」の歴史の中でも、とりわけ後年の少女マンガに大きな影響を与えた時代を、じっくり味わえる一冊になっています。
さらに本書の発売にあわせ、関連展覧会も開催されます。1月17日から2月24日までは、東京都世田谷区にある旧尾崎テオドラ邸で「カワイイ界隈! 陸奥A子・松本かつぢ展」がスタート。
4月4日から6月28日までは、東京都文京区にある弥生美術館で「太刀掛秀子展 ~『りぼん』70’sおとめチック☆エポック~」が予定されています。
書籍は全国の書店やネット書店に加え、これらの展覧会会場でも販売されるとのことです。なお、電子書籍の発売は予定されていません。
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