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 Xのハッシュタグ「#多分私しかやってない」。ユニークな特技や趣味を持つユーザーたちが投稿するこのタグで、一枚の「ガンダム画像」が注目を集めています。


 投稿したのは、Xユーザー・うすたまさん。「ガンプラ作ってコスプレして、実写背景と合成した作品を作ってます」というコメントと共に公開されたのは、草原で戦闘態勢をとる「Vガンダム」と、それを見上げるヒロイン「シャクティ」の姿でした。そう、実はこれ、うすたまさんによる「ガンプラ」と「コスプレ」を合成した作品なのです。



 巨大なモビルスーツの迫力と、風に煽られるシャクティの緊迫感が伝わるこの一枚。「アニメのワンシーンか?」「ハイクオリティなCGアート?」と思ってしまいますが、まさか「すべてご本人」によるものだったとは。


 さらに、写真を撮影・合成したのもうすたまさんなのだそう。文字通りの「一人三役」で作り上げられた世界観に、多くの賞賛の声が寄せられています。

■ ガンプラ×コスプレ×合成技術の融合

 うすたまさんは、モデラーでありコスプレイヤー、そしてフォトグラファーという多彩な顔を持つクリエイターです。


 もともとアニメ好きではあったものの、ガンプラにハマったのは大人になってから。友人からの誘いがきっかけだったそうです。そこへ、元々持っていたカメラや画像編集の技術を掛け合わせたところ、3年前に「ガンプラ合成」の楽しさに開眼しました。


ガンプラもコスプレも全部ひとり 「Vガンダム」再現画像の裏側がすごかった
ガンプラとコスプレを合成した写真


 「私のインスタグラムは風景写真ばかり投稿していたのに、ある日を境にガンプラ合成作品ばかりになりました」と、うすたまさん。


 さらに「どうしても本編シーンをイメージした作品を作りたい」という情熱が高まり、未経験だったコスプレにも挑戦。自ら衣装を購入・カスタマイズし、作品の一部として自分自身を組み込むスタイルを確立しました。

■ コスプレには撮影前提だからこその「裏技」が

 ガンプラのクオリティもさることながら、コスプレの馴染み具合も見事です。制作にはどのような工夫があるのかうかがいました。


 ガンプラに関しては、ウェザリング(汚し塗装)やデカール、トップコートといった基本処理に加え、最近はエアブラシも導入しているとのこと。めきめきと腕を上げているようです。


 一方、コスプレに関しては「本来縫うべき場所をガムテープで固定したり、洗濯バサミで仮止めしたりなど、大きな加工をすることはありません」と、CG編集を行うことが前提であることならではの裏技が。


 写真として写る角度さえ完璧なら問題なし!という割り切りは、まさに合成作品ならではのテクニック。生成AIに頼ることなく、経験豊富なレイヤーさんからのアドバイスも参考にしながら、キャラクターを再現しているそうです。


ガンプラもコスプレも全部ひとり 「Vガンダム」再現画像の裏側がすごかった
コスプレには撮影前提の裏技も駆使

■ 「Vガンダム」に込めた想い

 今回話題となったVガンダムの作品にも、深いこだわりが隠されています。


 本作のポイントについて、「シャクティは本編において、抗えない大きな流れに飲まれます。本作では、主人公ウッソの行動を心配しているけど止めることはできないというイメージを、バーニアの風圧に物理的に耐えてる感じに重なるように作りました」と語ります。


 単なる合成写真ではなく、キャラクターの心情や物語の背景を「風圧」という物理現象で表現する。この演出力が、作品にドラマチックな深みを与えているのでしょう。

■ 最も好きなのは「Zガンダム」

 ちなみに、うすたまさんが一番好きなガンダム作品は「Zガンダム」。好きなキャラクターにはクワトロ・バジーナ(シャア)を挙げています。


ガンプラもコスプレも全部ひとり 「Vガンダム」再現画像の裏側がすごかった
好きなキャラクターはクワトロ・バジーナ


 今後の活動については、「私のインスピレーションは背景素材から生まれることが多いので、いろんな場所をいろんな高さ・角度で撮影したい」と意欲十分。特に空撮素材を増やしたいとのことなので、今後は空を舞台にしたダイナミックな作品も見られるかもしれません。


 「ガンプラ」と「コスプレ」。二つの愛をデジタルの力で融合させる、うすたまさんの作品に注目です。


<記事化協力>
うすたまさん(@zichi3150)


(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026013001.html
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