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 一般的に動物園とは、そこにいる動物たちを愛でる施設です。しかし世の中には「人が動物になる」タイプの動物園もあるようで……。


 着ぐるみを着て動物になる体験ができる「とことこ動物園」が、Xで注目を集めています。従来の発想を180度転換させたユニークなサービスです。


■ “動物になりたくて犬になった人”が運営する「とことこ動物園」

 同園の公式Xがこのほど投稿したのは、サービスについて紹介する13秒の動画。屋内で大型犬(アラスカンマラミュート)がおすわりをしたり、お手をしたり、リードに繋がれて散歩をしたりしています。


動物を“見る”ではなく、動物に“なる”! 斬新なコンセプトの「とことこ動物園」が話題
「とことこ動物園」の投稿


 一見するとXでよく見かけるペット動画かと思いますが、実は映っているのは、犬の着ぐるみを着た人間。着ぐるみのクオリティは非常に高く、中が人間であると聞かされても、疑いが拭えません。毛並みや顔つきは本物の犬そのものです。


動物を“見る”ではなく、動物に“なる”! 斬新なコンセプトの「とことこ動物園」が話題
犬として散歩してもらう


 「とことこ動物園」は動物になりたくて“犬”になってしまったトコさんが、2025年1月にオープンさせた「動物になれる体験ができる」というサービス。現在は休業中で、2027年5月頃の再開が予定されています。


 「動物になりたくて“犬”になってしまった」「動物になれる」といったパンチの効いたワードたちは、その意味自体はわかっても、頭の中に疑問符が浮かぶ人も多いはず。


 幼いころから動物になることを夢見ていたトコさん。大人になった現在は犬の着ぐるみを着て、YouTubeなどに動画を投稿しています。


 トコさんのチャンネル「動物になりたい(I want to be an animal)」を覗いてみれば、投稿されている動画は犬になって公園を散歩したり、ケージに入ったり、ボール遊びをしてみたり……と犬そのもの。コスプレやコントではなく、“本物の犬”を目指していることがうかがえます。


動物を“見る”ではなく、動物に“なる”! 斬新なコンセプトの「とことこ動物園」が話題
トコさんのYouTubeチャンネル


 「とことこ動物園」はそんなトコさんが手がけるサービスですから、コンセプトである「動物になれる動物園」というのもそのままの意味。


 リアルな着ぐるみの中に入って、人間を忘れ、動物(犬)になることができるのです。


 何かと忙しない現代社会。ストレスに次ぐストレス。道行く猫や、楽しそうに散歩する犬を見て「ああ、いいなあ」と思う人は少なくないはず。


 そういった人々の、いっときの癒やしにもなるかもしれない。もちろんストレス関係なく純粋に「動物になりたいんだ~」という人も楽しめるでしょう。


 あらゆる可能性に満ちた斬新なサービス「とことこ動物園」について、代表のトコさんに詳しくお話を聞いてみました。

■ 「ケージに入る」「芸をする」犬になりきることができる唯一無二の場所

−−「とことこ動物園」で具体的にはどんな体験ができるのでしょうか?


 「鏡で自分が犬に変身した姿を見て楽しむ」「お手、おすわりなどの芸をする」「犬用のおもちゃで遊ぶ」「リードをつけて散歩する」「ケージに入る」「餌を食べる(ふりをする)」「動画や写真を撮って、後で見て楽しむ」といったことをして、着ぐるみを着て犬になりきり、楽しむことができます。


動物を“見る”ではなく、動物に“なる”! 斬新なコンセプトの「とことこ動物園」が話題
犬となり、人と触れ合う


 楽しみ方は人それぞれですが、スタッフと遊んだり、同伴者と来て遊ぶ方もいます。


−−同伴者がいてもいいんですね


 ペアプラン、3人プランもございます。交代で着ぐるみを着て、お互いに触れ合うこともできます。


−−着ぐるみに入った状態のサイズ感はどれくらいでしょうか?


 耳までの高さが約90cmで横が130cmです。一般的な犬と比べると少し大きいと感じると思います。


−−こちらの着ぐるみはオーダーメイドですか?


 着ぐるみはオーダーメイドになります。株式会社ブラストの特殊造形部門ゼペットさんに作っていただきました。


 また、着ぐるみに関しては「口を自分で開閉したい」「視界をカメラで撮れるようにしたい」「尻尾を自分で振れるようにしたい」「メンテナンス性を上げたい」「ある程度、不特定多数の人が着れるようにしたい」といった要望も叶えていただきました。


−−リアルなだけでなく、いろいろなギミックが仕込まれているんですね


 ここまでリアルでかわいく、さらにたくさんの要望を叶えていただけたのはゼペットさんのおかげです。本当に感謝しています。



−−着ぐるみの中ではどのような姿勢でいるのでしょうか?


 大人の男性が着ても大きくなりすぎることを防ぐために工夫をしています。


 着ぐるみの詳細な構造は企業秘密を含むため、教えることはできないので、気になる方はぜひとことこ動物園へ来て体験していただければと思います。


−−営業再開後は動物が増える予定とのことですが、どんな動物を増やすのか決まってますか?


 現在検討中ですが、人が入ることを考えると、例えばシロクマやペンギン、後は別の種類の犬もいいな、と思っていますが、これから詳細を詰めていきます。

■ どんなときに動物になりたいと思うのか「テーマパークに行く、とかと同じ」

−−トコさん自身が昔から「動物になりたい」と思っていたとのことですが、具体的なきっかけやエピソードはあるのでしょうか?


 具体的なきっかけ、エピソードはありません。物心ついた時には、自分以外の何かになってみたいという変身願望がありました。


 幼少期の時にはポケモンが流行っていて、お友達とポケモンごっこをする、という機会が何度もありました。自分以外になりきる遊びをするとき、私はとってもときめきながら遊んでいたことを覚えています。


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犬になりきってじゃれる


−−着ぐるみによって初めて動物になることができたときはどうでしたか?


 一番は夢が叶って幸せな気持ちです。幼い頃からの夢だったので、特に鏡を見た時は、自分の犬になった姿に見とれてしまいました!(笑)


−−動物になって気づいたことや、新たな発見はありましたか?


 動物になって気づいたことは、「動物になる」楽しさです。幼い頃からの夢ではありましたが、実現してみてやっぱり楽しい。もっと色んな人が楽しんでくれたらな、とも思います。


−−トコさんはどういったタイミングで「今日は動物で過ごしたい」「動物で過ごそう」と思うのでしょうか?


 「動物になりたい」という気持ちは人それぞれですが、私にとって「動物になる」というのは楽しいことの中の1つです。


 ゲームをする、映画を見る、テーマパークに行く、などなど人によって楽しいことはたくさんあると思いますが、その中の選択肢の1つです。


 なので、時間があって、何か楽しいことしたいな、というときに「動物になりたい」と思います。


−−動物になる=テーマパークに行く、とても腑に落ちました。


 動物になる体験はとっても楽しいので、皆様の楽しみの選択肢に「動物になる」というのを加えてもらえたらな、という思いがあります。


 これが「とことこ動物園」で動物になれる体験を提供することを決めた理由の一つです。


 これまでは「動物になりたい」と思っても叶えられる場所がありませんでしたので、私がやろうと思いました。



* * *


 新たな動物を迎え、2027年5月のオープンを目指して準備中の「とことこ動物園」。営業中の様子は、YouTubeチャンネルで見ることができるそうなので、気になった方はチェックしてみては。


<記事化協力>
とことこ動物園公式サイト(tocozoo.com)
とことこ動物園公式X(@tokotokozoo)
とことこ動物園公式YouTube(@tokotokozoo)
YouTubeチャンネル・動物になりたい(@I_want_to_be_an_animal)


<参考・引用>
特殊造形部門ゼペット公式サイト(zeppet.com)


(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026021402.html
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