鳥栖名物「中央軒のかしわめし」がコンビニに NEWDAYSで...の画像はこちら >>


 佐賀・鳥栖駅の名物駅弁「中央軒のかしわめし」が、全国のNEWDAYSに2月17日から3月16日までの期間限定で登場しています。


 本家そのものではなく、「かしわめし風おにぎり」(205円税込)としての展開。それでも販売場所が限られた人気駅弁の味を、コンビニで気軽に楽しめるというから見逃せません。さっそく試してみました。


■ 大正時代から続く「中央軒のかしわめし」 県外ではなかなか手に入らない幻の逸品

 中央軒は、佐賀県鳥栖市で営業する駅弁店。創業は1892(明治25)年と、実に130年以上の歴史を持つ老舗です。同店のWEBサイトによると、鳥栖はその名の通り太古より鳥と縁が深く、祝い事や来客の際に鶏料理をふるまう慣習が続いてきたのだとか。


 そんな伝統豊かな鳥栖で作られる「かしわめし」は、1913(大正2)年から販売されているお弁当。かしわ(鶏肉)と鶏ガラを煮込んだスープと醤油、みりんで炊いたご飯に、細かく切ったかしわと錦糸卵、きざみ海苔を乗せて仕上げます。


 通常販売されているのは、佐賀県の中央軒本社販売所と鳥栖駅と新鳥栖駅の3つ。その他のエリアでは博多駅で販売されている他、百貨店の駅弁市などで販売されるのを待ち構えるしかないという、まさに幻の逸品です。


 滋味たっぷりの鶏だしが染みたご飯を頬張り、ひと恍惚。さらにかしわを噛み締め、もうひと恍惚。錦糸卵と海苔でほっと一息。実物を食べたことがある記者としてはそのような印象を持つ「かしわめし」ですが、今回の「かしわめし風おにぎり」ではどう再現されているのでしょうか。

■ お肉は「鶏そぼろ」ベースも、本家に匹敵の美味しさ 「おにぎりナイズ」の技あり

 今回発売された「駅弁風おにぎり かしわめし風おにぎり」は、全国のNEWDAYS店舗にて税込み205円で販売中。幻の駅弁の味を全国どこでも食べられるなんて、いい時代になりました。


 さっそく記者の自宅最寄りのNEWDAYSで購入。鶏のイラストと「かしわめし」の文字、そして「中央軒」のロゴがあしらわれたパッケージが旅情をそそります。


鳥栖名物「中央軒のかしわめし」がコンビニに NEWDAYSでおにぎり化
NEWDAYSの駅弁風おにぎり「中央軒 かしわめし風おにぎり」


 大きさは一般的なコンビニおにぎりサイズ。いちおう比較用にAirPodsを置いてみました。


鳥栖名物「中央軒のかしわめし」がコンビニに NEWDAYSでおにぎり化
AirPodsと比較した「中央軒 かしわめし風おにぎり」


 裏の製造者情報を見ると、この製品は埼玉県さいたま市の工場で製造されていました。販売場所によって異なるのかもしれませんね。


鳥栖名物「中央軒のかしわめし」がコンビニに NEWDAYSでおにぎり化
東京の駅で購入した製品は埼玉県の工場で製造との表記


 左右から丁寧に包みこまれた、やわらかめの海苔が特徴的。雛人形の羽織のようです。中央軒の「かしわめし」には刻んだかしわが入っていますが、今回の「かしわめし風おにぎり」は鶏そぼろのようです。ここは本家と同じにしてほしかった気もしますが、美味しければすべてオッケーです。


鳥栖名物「中央軒のかしわめし」がコンビニに NEWDAYSでおにぎり化
かしわはそぼろ形式になっている「かしわめし風おにぎり」


 本当はそのままかぶりついてレポートしたいところですが、荒々しい食べ口をお見せするのはさすがに気が引けたので、お箸で少しずつ。ほんのひとすくいをまずはいただきます。


鳥栖名物「中央軒のかしわめし」がコンビニに NEWDAYSでおにぎり化
食べ口を汚さぬよう、お箸でいただきます


鳥栖名物「中央軒のかしわめし」がコンビニに NEWDAYSでおにぎり化
本家「かしわめし」に引けを取らない旨味。お箸でひとつまみでも大満足


 おとなしそうな見た目とは裏腹に、「パンチが効いた」と言っても過言ではないほどの旨味が口の中に広がります。みりんの甘味がイントロに来て、すぐさま“サビ”的に鶏出汁の風味がワッと大展開。その背景では、醤油の味がベースのように心地よく響きます。


鳥栖名物「中央軒のかしわめし」がコンビニに NEWDAYSでおにぎり化
うるち米のモチモチしたかしわめしがギッシリ


 丁寧におにぎりを割り、さらにガブリ。力強い旨味を咀嚼していると、やがて錦糸卵の甘味がフワリ。おにぎりとあなどるなかれ、本家の「かしわめし」に引けを取らない味わいです。「かしわめし」の良さをしっかりと捉えたうえで、それを「おにぎりナイズ」した形。これはファンもきっと満足でしょう。

■ おにぎりならでは! 「弾力のある海苔」が旨味を引き立てる

 うるち米のモチモチした食感を噛み締めながら、気付いたことがもう一つ。おにぎりの海苔がめちゃめちゃいい仕事をしています。海苔は湿り気があり、そして強い弾力が特徴。指先で引っ張っても破れず、グイッと伸びるしなやかさを持っています。


鳥栖名物「中央軒のかしわめし」がコンビニに NEWDAYSでおにぎり化
弾力のある海苔がかしわめしの旨味を引き立てる


 この弾力のある海苔と、モチモチのかしわめしの相乗効果が最高! 旨味に加えて食感をさらに引き立てて、満足感たっぷりの食べ応えを演出してくれます。これはぜひとも召し上がる際に注目いただきたいポイント。この部分に「良さ」が凝縮されています。


 単なる「駅弁風」ではない、「かしわめし」の良さと徹底的に向き合って作られたことがうかがえる「かしわめし風おにぎり」。頬張ればいつでも気持ちは鳥栖へと羽ばたけそうです。


<参考・引用>
中央軒公式サイト(chuohken.com)
中央軒公式X(@chuohken_tosu)


(天谷窓大)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026022701.html
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