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 タイトーが2025年10月から行っていた、国産初とされるクレーンゲーム機「クラウン602」(1965年)を探すプロジェクトに、ひとつの区切りがつけられました。


 85日間にわたる捜索には、WEBやSNSを通じて4400件以上の情報が寄せられ、気づけばちょっとした“記憶の発掘祭り”の様相に。

かつて遊んだ人たちの思い出が、次々と掘り起こされる展開となっていました。



 このプロジェクトは、資料の中だけに存在が残り、現存するかも分からない古いクレーンゲーム筐体を探そう、という試みです。


 いわば「消えかけたゲーム史のピースを拾い集める」ようなものですが、いざフタを開けてみると、集まったのは単なる手がかりだけではありませんでした。


 「今はなきデパートの屋上に設置してあるのを見た」「親にねだって初めて景品を獲った」……そんな声が次々と寄せられたといいます。


 ただ、肝心の「クラウン602」本体については、最終的に特定には至りませんでした。とはいえ収穫がなかったわけではありません。


 捜索の過程で、その系譜を引く後継機「クラウン603」の所在が確認されました。完全一致ではないものの、「ちゃんとつながっていた」ことが見えたのは大きな一歩といえそうです。


幻のクレーンゲーム「クラウン602」捜索に一区切り 情報集まるも現物発見には至らず
クラウン603


 タイトーも「後継機という新たな希望に辿り着けたのは、皆様の熱量があったからこそです」とコメントしています。


 見つかった「クラウン603」は筐体自体は現存していますが、長い年月を経ているため、現在動くかどうかは不明とのこと。今後はタイトーのテクニカルサポート事業部「TAITO TECH」が中心となり、ベテラン技術者の手でオーバーホールを行い、再稼働を目指すそうです。


 今回の取り組みは、ほとんど手がかりが残っていなかった機種の歴史を、ユーザーの記憶で補完していった点でも興味深いものです。

タイトーはこれを「アミューズメント史の空白を埋める貴重な一歩」としていますが、言い換えると“みんなの思い出で歴史をつないだ”とも言えそうです。


 なお、「クラウン602」そのものの発見には至らなかったものの、同時に募集していた「クレーンゲームの思い出」については、投稿者の中から抽選で3人にゲームソフトや施設招待券が贈られるとのこと。当選者には登録メールアドレスへの通知で案内されます。


※1965年には国産クレーンゲーム機が複数種発売されており、本稿の「国産初」という表現はタイトーの発表内容に基づくものです。

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026033005.html
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