“ゾンビ派遣”が無料で 「レンタルゾンビ for Kids」...の画像はこちら >>


 子どものパーティーやちょっとしたイベントで、「ここにゾンビがいたら盛り上がるのに」と思う場面はありませんか。そんな“もしも”をかなえてくれるサービスが、このたび再始動します。


 子ども向けゾンビ派遣サービス「レンタルゾンビ for Kids」が、約9年ぶりに再開されます。利用料は無料。対象は、22歳以下の人がいる“家庭または団体限定”です。手がけるのは、ドラマやCMなどでゾンビ指導も担当してきた“プロ”ゾンビ、いわなけんたさんです。


■ 9年ぶりに活動を再開 お化けのプロが手がける「レンタルゾンビ for Kids」

 普段は「株式会社怖がらせ隊」にて、お化け屋敷プロデューサー・アドバイザーとして活動しているいわなさん。これまでに400以上のお化け屋敷を手がけ、全国の遊園地などで制作協力・統括を行っている“お化けのプロ”です。


 ゾンビと聞くと「ホラー」「怖い」「グロい」といったイメージがわきますが、いわなさんがXに投稿しているフライヤーの画像はカラフルでポップ。


“ゾンビ派遣”が無料で 「レンタルゾンビ for Kids」9年ぶり復活
ポップなフライヤー


 「for Kids」の通り、子ども向けを前面に押し出したものになっているため「怖いのは得意じゃない、でもゾンビには興味がある」という人でも利用しやすいサービスになっています。


 もともとは資金がなく、常設のお化け屋敷を運営できない状況だったことから「お化け屋敷がないなら、自分がゾンビになってレンタルされればいい」という発想の転換で始まったレンタルゾンビ。


 最初は自身のファンの方に借りてもらい、秋葉原を首輪付きで散歩したり、カラオケで一緒に歌ったりといった活動を行っていたそう。


 かなり好評を得ていたものの、いわなさんのお化け屋敷制作の仕事が多忙になり、9年前から活動を休止していました。


 今回9年ぶりの再開となった「レンタルゾンビ」について、いわなさんにサービスやゾンビのことなど、詳しくお話をうかがってみました。

■ エンタメに触れる機会が減っている子どもたちに、楽しいことを届けたい

――今回9年ぶりにレンタルゾンビを再開するとのことですが、どのようなきっかけがあったのでしょうか?


 今回再開を決めたのは、昨今の物価高騰の影響で、遊園地に行ける機会が減ってしまっている方が多いと感じたからです。


 遊園地は案外近所にないものなので、「だったら自分が行けばいい」という考えで再開しました。


“ゾンビ派遣”が無料で 「レンタルゾンビ for Kids」9年ぶり復活
いわなさんの投稿


――子ども限定としたのには理由があるのでしょうか?


 普段から若い方と接する機会が多い中、今年の初めに入院していた時期があり、そこで子どもたちと接する機会がありました。


 自分が小さかった頃に比べて、子どもたちがエンターテインメントに触れる機会が圧倒的に少ないこと、経済の悪化でお小遣いも減り、マクドナルドの料金も上がり、ユニバーサル・スタジオやディズニーランドの料金も高くなっている現状を知りました。


 エンターテインメントに触れるきっかけがない子どもたちに、なんとか楽しいことを届けられないかと思い、始めた形です。


――レンタルゾンビを利用する用途としてはどのようなものを想定されていますか?


 何でもありです。


 たとえば「家に来てちょっとしたアトラクションをやってほしい」でもやりますし、「お父さんを驚かせるサプライズをしてほしい」でもやります。「ゾンビ映画を撮りたいのでゾンビになってください」という依頼でも、大学生や高校生であれば対応します。


――ゾンビはインパクトがある分、無茶振りも多そうです


 法を犯さない範囲であれば、いかなるものでも相談に応じます。ドッキリなども対応可能です。ただし、警察に捕まるようなことはお断りしています。


 また、個人的に蜘蛛恐怖症のため「蜘蛛を触ってください」や「虫を食べてください」といった依頼はご遠慮いただけると助かります。

■ アンパンマンよりゾンビを好んだ幼少期 中学3年生で自宅をお化け屋敷に

――ゾンビは昔からお好きだったのでしょうか?


 2歳の頃に親が目の前で「バイオハザード」をプレイしていたのをきっかけに、いわば刷り込み教育のような形でゾンビが好きになりました。


 アンパンマンの絵本よりバイオハザードの攻略本を見ている方が楽しいという変わった子供でした。


――なかなか衝撃的な光景ですね(笑)


 バイオハザードシリーズは全作プレイし、ゾンビゲームやホラー映画も見まくっていました。中学3年生の時には自宅をお化け屋敷にして100人を招いたこともあります。


――自宅をお化け屋敷にするなんて初めて聞きました


 その後、ひょんなきっかけからお化け屋敷業界に足を踏み入れ、今年で12年目になります。その中で特にゾンビを演じることが多く、テレビドラマやCMなどの撮影協力、ゾンビ指導、自身の出演も行っています。

■ ハロウィンでゾンビの仮装をそれっぽく見せるコツは?「カラコンを入れること」

――ゾンビはハロウィンなどの仮装でも人気です。プロ目線で「それっぽく見せるコツ」があればぜひお聞きしたいです


 一番手軽なのは、カラーコンタクトを入れることです。1個700円くらいで、目を白くする(黒目を小さくする)三白眼風のカラコンがあるので、それを入れるだけでかなり印象が変わります。あとは適当に血のりを塗っておけば、誰でもゾンビに見えます。


――カラーコンタクトは意外に思いましたが、確かにゾンビって目が濁ってますね⋯⋯


 さらにお芝居(演技)も大事で、「バイオハザード RE:2」や「バイオハザード RE:4」、最近であれば「バイオハザード レクイエム」のゾンビの動きを研究すれば、かなりそれっぽく見えるかと思います。本職の人間がこんなことを言うのもなんですが(笑)。


――「バイオハザード」シリーズの中でも作品指定があるのが、こだわりを感じます(笑)


* * *


 「レンタルゾンビ for Kids」は、3月22日から提供が始まっています。対象は22歳以下の方がいる家族・団体限定。問い合わせはいわなさんのXアカウントのDMで受け付けているとのことです。


<記事化協力>
いわなけんた さん(@iwakensan187)


(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By ヨシクラ ミク | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026033108.html
編集部おすすめ