国民的アニメ「それいけ!アンパンマン」の作者として知られる、漫画家のやなせたかしさんが13日都内の病院で94才で死去した。
やなせ氏はデザイナー、編集者、演出家など様々な職を経験。
氏は死のつい3カ月ほど前に劇場版アニメ「それいけ!アンパンマン とばせ!希望のハンカチ」の舞台挨拶に登壇。その際、余命が2週間ほどであると発表し「死ぬときは死ぬんだよ!笑いながら死ぬんだよ!そうすれば映画の宣伝になる!死ぬまで一生懸命やるんだよ!」という力強いコメントをし周囲を驚かせた。
氏は生前「アンパンマンの遺書」(岩波書店)の中で、夫人との間に子がないことから“アンパンマンを二人の子供”として紹介している。
今回、やなせ氏が死去したのは、やなせ氏の表現を借りるなら「いのちの星がお空に帰った」というのが適切なのかもしれない。やなせ氏は永遠に輝き続ける星となり、今後も子供達を見守り続けてくれる……。きっとそうに違いない。
(文:宮崎美和子)