家族や友だちとのプライベートなやり取りから、会社の上司や同僚との業務連絡まで、さまざまなシーンで活用されている「LINE(ライン)」。もし、トーク内容が外部に漏れてしまったら大変なことになりますよね。
LINEのトーク流出経路は大きく分けて4つある!
「LINE(ライン)」は家族や友だちとのプライベートな連絡だけでなく、ビジネスシーンでも多く活用されています。
しかし、LINEのトーク内容が外部に漏れてしまったらどうしますか? やましい内容でなくても、プライベートな会話が流出してしまえば、誰だって気分が良くないでしょう。
もちろん、LINEのトーク内容がそう簡単に漏れることはありませんが、日ごろから注意していないと、決して大丈夫だとは言い切れません。
LINEのトーク内容が漏れる主な経路は4つあります。まず、友だちや家族にスマホを盗み見されてしまうこと。次に、アカウントの不正ログイン。ウイルス感染による遠隔操作。さらに相手が勝手にアナタとのトーク内容をネットで公開してしまう、といったものが考えられます。
■LINEのトーク内容が流出する経路
【1】友だちや家族にスマホを盗み見されてしまう
【2】アカウントの不正ログイン
【3】ウイルス感染による遠隔操作
【4】相手が勝手にアナタとのトーク内容をネットで公開
さすがに、4つ目は相手と仲良くすること以外に防ぐ方法はありませんが、それ以外のことならある程度は防ぐ方法があるのです。
そこで今回は、LINEのトーク内容を漏れないようにする5つの対策について詳しく解説しましょう。
(Image:boyudon / Shutterstock.com)LINEのトーク内容がそう簡単に流出することはないが、日ごろから気を付けておかないと100%安全だとは言い切れない……
【対策1】ロック画面にメッセージが表示されないようにする
LINEではわざわざアプリを開かなくても、新着メッセージの一部がロック画面に表示されるようになっています。
メッセージ内容をすばやく確認できるので非常に便利なのですが、画面に表示された新着メッセージの内容を他人に見られてしまう可能性があります。
これを防ぐには、ロック画面にLINEの新着メッセージの内容が表示されないように、設定を変更しておきましょう。
ロック画面にLINEの新着メッセージ内容を表示させない手順

LINEアプリを起動したら、画面左下の「ホーム」タブを押す(左写真)。次に画面右上の歯車アイコンをタップして「設定」画面を開こう(右写真)

設定画面が開いたら「通知」をタップする(左写真)。続いて「メッセージ内容を表示」のスイッチをオフにしよう(右写真)。これでメッセージ内容は表示されなくなる

「メッセージ内容を表示」をオンにした状態では、メッセージ内容がそのまま表示される(左写真)。しかし、オフにすれば「新着メッセージがあります」と表示され、メッセージ内容は表示されない(右写真)
【対策2】メッセージが暗号化されているか確認する
LINEのトークには、メッセージ内容を暗号化する「Letter Sealing」とよばれる機能が搭載されています。
これは、メッセージの送受信時にやり取りするデータを暗号化するもので、万一、第三者が不正にトーク内容を取得したとしても、簡単には解読できない仕組みになっています。
もちろん、LINEの初期設定では「Letter Sealing」は「オン」になっていますが、念のため「オフ」になっていないか設定を確認しておきましょう。
LINEのメッセージ暗号化が「オン」になっているか確認する手順

LINEの「設定」を開いたら「プライバシー管理」を選択する(左写真)。次に「Letter Sealing」のスイッチが「オン」になっているのを確認しよう(右写真)
【対策3】LINEアプリの起動にパスコードを設定する
家族や友だちにLINEのトーク内容を見られないようにするには、まず、自分のスマホ本体にロックを設定しておくべきです。
最近のスマホならPINパスコードやパターン以外にも、顔や指紋などによるロックも利用可能となっていますよね。
もし、それが面倒くさいようなら、せめてLINEアプリにパスコードロックをかけておきましょう。
これなら、LINEアプリを起動するのに4桁のパスコードが必要になるため、そもそもLINEを起動できず、トーク内容を他人に見られる心配もありません。
ちなみに、スマホ本体と同じパスコードに設定すると、効果が半減しますので、できればLINEアプリ専用のパスコードを設定するのがオススメです。
LINEアプリの起動にロックをかける手順

LINEの設定を開いたら「プライバシー管理」をタップする(左写真)。次に「パスコードロック」を押そう(右写真)

パスコード入力が求められるので4桁の数値を入力しよう(左写真)。続いて再入力画面になるので、1回目と同じパスコードを入力すればいい(右写真)

パスコードを設定後、ホーム画面でLINEアプリを起動すると(左写真)、パスコード画面が表示され、パスコード入力しないとLINEアプリが開けないようになる(右写真)
【対策4】他の端末でLINEにログインすることを不許可にする
LINEは、同じアカウントでログインすれば、自分のスマホ以外の端末でもメッセージの送受信ができるようになります。
これは、パソコンやタブレットなどでもLINEを利用している人にとっては便利な機能ですが、他人がほかの端末からアナタのLINEにログインして、成りすます危険性もあります。
そこでチェックしたいのが「ログイン許可」です。初期状態ではログイン許可が「オン」になっていますので、ほかの端末でLINEを使わないなら、これを「オフ」にしておきましょう。
もちろん、ログイン許可をオフにすると、ほかの端末からLINEを送受信する際、いちいち設定をし直す必要がありますが、万一、アカウントやパスワードが漏れても、外部からの不正アクセスを防止できます。
LINEのログイン許可をオフにする手順

LINEの設定を開き「アカウント」をタップする(左写真)。次に「ログイン許可」の項目を「オフ」にしておこう(右写真)。これで外部からの不正ログインを防止できる
【対策5】「マイQRコード」はこまめに更新を!
LINEで友だちを追加するときに便利なQRコード。画像としてメールに添付して送れば、遠くの友だちともつながれます。
しかし、このQRコードが第三者に漏れてしまうと、誰でも自分を友だちとして追加できる状態になってしまいます。
LINEのQRコードは便利な反面、自動では更新されないため、流出には細心の注意を払うべきでしょう。
QRコードをメールで送って「友だち」に追加されたら、その都度、LINEの設定からQRコードを更新するクセをつけておけば安心ですよね。
LINEの「マイQRコード」を更新する手順

LINEの設定を開いて「プライバシー管理」をタップする(左写真)。次に「QRコードを更新」を押し「更新」をタップしておこう(右写真)
まとめ
いかがでしょうか? 万一、LINEのトーク内容が外部に漏れてしまうと、取り返しがつきませんよね。
だからこそ、多少面倒でもトーク内容が漏れないように日頃から対策しておくべきなのです。
これを機に、自分のLINEの設定がどうなっているか、改めて見直してみてはいかがでしょうか?
※サムネイル画像(Image:Peter Austin / Shutterstock.com)
By OTONA LIFE