あなたが持っている交通系ICカードは、いつごろから使っているものだろうか。筆者の「Suica」は高校生の頃から定期として利用しており、過去の定期区間がうっすら見えたり印字もかすれたりと、見るからに“年代モノ”なビジュアルだ。
今回は、ICカードの印字を復活させる方法や、印字の原理をご紹介したい。
使っているうちにかすれてしまうSuicaの印字
(Image:StreetVJ / Shutterstock.com)近年は電子マネーとしても一般的となり、交通系ICカードの出番が増えた
JR東日本がSuicaを導入して以来、交通系ICカードは「かざすだけでOKの便利な定期券」としての地位を確立している。関東の電車・バスにも乗れる「PASMO」や、関西の「ICOCA」など、現在では全国に“ご当地ICカード”が存在する。さらに近年はキャッシュレス決済の決済手段のひとつとしても広く認知され、関東エリアを中心に多くの人に利用されている。
しかしこれまで定期券としての利用が主だったICカードが、決済としての役目も持ったことで出番が増加。利用頻度が増えるとともに表面を見る回数も増え、かすれた文字が気になってしまっている人もいるのではないかと思う。
この文字のかすれは、SuicaなどICカードの印字方法によるものだ。これはカードの表面に専用の塗料が塗られた「ロイコ方式」と呼ばれるもので、熱を加えると消去・印字が行われる仕組みとなっている。しかし塗料の効果が弱まってきたり、印字作業で熱をうまく加えきれなかった場合に文字がかすれてしまうという。
必殺技は窓口での“再印字”

実は自動券売機での定期券更新は文字かすれの原因のひとつとなる

SuicaもPASMOも長年利用しているとほとんど印字が見えなくなる
温度不足や塗料の成分が弱まってしまい文字がかすれた際には、「再印字」することでくっきりとした文字を取り戻すことができる。これは、機械がICカードを読み込むだけでなく、係員などが表面の文字を読んで対応することもありえるからだ。
やり方は簡単。
ICカードはタッチするだけで処理が完了するため、印字をキレイにしても使い勝手には大きな違いは無い。しかし人の心としては、自分の持ち物は汚いよりもキレイなほうが嬉しいものだ。普段のキャッシュレス決済など何気ないタイミングの満足感をアップさせることで、日常の仕事にも気持ちよく取り組んでいってもらいたい。
参照元:SUICA等のICカードの印字が薄い・汚くなった時どうすればいいのか【Notissary】
※サムネイル画像(Image:BT Image / Shutterstock.com)
By OTONA LIFE