今年で3回目の桃組興行。
今このコラムを書いているのは、開催真っ只中。
そして翌年の2回目開催は、落語協会の百周年記念事業の一つとしての開催が決まりました。これは寄席や落語協会理事の皆さまにお認めいただけたことと感謝しております。私が落語協会で10人目の女性真打ということで、10日間日替わりでの主任興行。百周年らしいものになりました。
そして今年の3回目。ありがたいことに、桃組が浸透してくれたからこその新鮮味のなさ。どのようにしようか考えておりましたが、主任の私と、史上初の女性抜擢(ばってき)真打である林家つる子さんとのリレー落語。
そして今年は私、桃花がマジックに挑戦致します。プロのマジシャン小梅先生と、Winkに扮(ふん)してマジックの披露。Winkはただ歌いたかったからという、私の完全なる趣味ですが。水の消えるマジック、紐(ひも)がつながるマジック・・・。果たして成功するのか。桃組の根底には挑戦がある。
【KyodoWeekly(株式会社共同通信社発行)No. 22からの転載】
蝶花楼桃花(ちょうかろう・ももか)/ 東京都出身。春風亭小朝さんに弟子入り後、二ツ目・春風亭ぴっかり☆時代に「浅草芸能大賞」新人賞を受賞。2022年3月、真打ちに昇進し高座名を「蝶花楼桃花」と改める。昇進披露興行、初主任興行、企画にもかかわった全出演者女性による「桃組」はいずれも大入り。24年7月、31日連続ネタおろし独演会「桃花三十一夜」を池袋演芸場で開催、大成功をおさめる。