若いころは少し寝不足でも元気に活動できてしまい、“睡眠の大切さ”をあまり意識せずに過ごしてしまうこともあるかもしれない。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、中高生の睡眠時間を「8~10時間」と推奨している。
パラマウントベッド(東京)は、中学校の教員向けの“睡眠の大切さを学ぶ教育プログラム”を開発。2022年6月から無料で提供している。スマートフォンの使用や部活動、塾などで生活リズムが大きく変わる中学生たちが睡眠の重要性を理解し、自らの睡眠習慣を見直す行動につなげてもらうことが狙いだ。2025年度も継続して無料で教材を提供していく。
同社のオリジナル教材「2025年度版 睡眠で明日が変わる~よい眠りについて考える~」は、睡眠に関する20年以上の研究実績を持つ「パラマウントベッド睡眠研究所」の監修のもと、ARROWS(東京)と共同で開発した。ARROWSが運営する教員向けプラットフォーム「SENSEI よのなか学」を通じて、希望する教員に提供している。2024年度までに全国で延べ7万人以上の生徒が受講してきた。
授業時間は1コマ(50分)完結。教材内容は、授業用スライド・映像教材・ワーク・授業用進行台本・保護者向け睡眠便り・特典コラム。教員は映像やスライド、進行台本を活用して授業を進める中で生徒たちに「睡眠の重要性」や「良質な睡眠をとるためのポイント」を伝えることができる。
2024年に同プログラムを受講した生徒(有効回答数4030人)へのアンケートでは、9割が「満足した」と回答。
提供期間は2026年3月末まで。申込人数の上限を超えた時点で締め切る。教材提供に関する問い合わせは、「SENSEI よのなか学事務局」、メール:sensei.yononakagaku@senseinote.com、電話0120-568-317(平日10時~17時)。