チョコレートに甘い幸せをもらう人は多い。でも産出国の現場は甘くない。
カカオ産業は現在、経済、社会、環境のそれぞれの面で深刻な課題を抱えている。西アフリカの主要な生産国であるガーナやコートジボワールでは、カカオ農家の約3分の2が生活に必要な収入を得られておらず、貧困が児童労働や環境破壊などの問題を引き起こす一因となっている。例えばガーナでは、子どもの21.8%がカカオ産業や水産業で児童労働に従事。カカオ栽培を行うための森林伐採や焼き畑農業も行われており、森林破壊や環境破壊にもつながっている。日本で消費されるカカオ豆のほとんどは輸入に頼っており、その7割はガーナから輸入している。
イベントでは、地元・大阪の高校生たちが、約3カ月間にわたって学びや議論を重ねてまとめた提案を発表する予定。