東京都墨田区にある「向島百花園」(東京都公園協会・東京)で8月28日(木)~31日(日)の期間、江戸時代から続く伝統行事「虫ききの会」を開催する。虫の音を聴きながら秋の訪れを感じ、鳴く虫を観賞しながらその風情を楽しめるイベント。

期間中は開園時間を21時まで延長。夜の庭園が、あんどんやぼんぼりに照らされた幻想的な雰囲気に包まれる。イベントや工作教室の参加費は無料(別途入園料が必要)。

 「虫の展示」は期間中毎日16時~21時。スズムシなど鳴く虫を、「日本鳴く虫保存会」の協力で売店前あずまやに展示する。荒天中止。「放虫式」は、期間中毎日17時、売店前広場で。来園者がスズムシを園内に放虫する。定員は各日30人(当日先着順)。16時50分から売店前広場で受け付けを行う。雨天中止。

 放虫式は初代園主の佐原鞠塢(さはらきくう)の没後、近親縁者が供養の儀式である「放生会(ほうじょうえ)」として虫を放したことが始まりといわれている。

参加者には向島百花園の庭師が育ててきたスズムシが渡され、来園者が健康や幸福などを記念しながら園内に放つ。

 8月30日(土)には、あずまやで「虫細工教室」を実施。10~12時・14~16時の2回で、製作時間は40分程度。野遊び研究家の川島康義さんを講師に迎え、野草を使って「虫」の姿を工作する。各回15人定員(当日先着順)。直接会場へ。

 同園ではそのほか、「萩まつり」(9月13日~10月4日)・「月見の会」(10月5日~7日)と、晩夏から秋にかけての風情を楽しめる伝統行事の開催を予定している。

 向島百花園の開園時間は9時~17時(入園は16時30分まで)。入園料は一般150円、65歳以上70円(小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料)。休園日は年末年始。

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