自分を高めたい時、自己啓発本を読む人も多いのではないだろうか? チャット占いアプリのリスミィ(大阪市)はこのほど、自己啓発本の読書体験が個人の行動や考え方に与える影響を明らかにするため、15歳~59歳の男女3757人を対象にアンケートを実施した。
この調査は、15~29歳を「Z世代」、30~44歳を「ミレニアル世代」、45~59歳を「X世代」と表記し、7月9日~16日にかけて行った。
まず、自己啓発本を読んだことがある人に、本を読んで実際に行動に移してみた結果について聞くと、「大きな変化があった」人が9.3%、「多少の変化があった」人が36.3%と、半数近くの人が「良い変化があった」と回答した。一方、「あまり変化はなかった」(24.2%)「全く変化はなかった」(7.9%)と3割強が変わらなかったという。
これを世代別にみると、変化を感じた人はZ世代が55.7%と最も高く、ミレニアル世代が47.2%、X世代が36.9%と若いほど効果を感じる様子。その行動変化は具体的にどのような人生の転機をもたらしているか探ると、「人間関係(恋愛・結婚含む)の大きな好転」が26.0%で最も多く、「健康・体質の大幅な改善」(18.3%)、「資格取得・スキルアップ」(12.9%)、「転職・キャリアアップ」(12.3%)、「収入の大幅な増加」(10.3%)と続いた。
自己啓発本を読んだことがある人の行動や考え方の変化を読書頻度別に分析すると、「大きな変化があった」「多少の変化があった」を合わせた割合は、「月に2冊以上」読む人で84.4%に達し、「月に1冊程度」(68.3%)、「数ヶ月に1冊程度」(61.1%)と続いた。一方、「ほとんど読まない」人では19.1%にとどまっており、最も読書量の多いグループとの差は約4.4倍という大きな開きとなった。この結果から、読書量が多い人ほど行動変化を実感しやすい傾向にあると言えそうだ。