特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策サービスを提供するトビラシステムズ(名古屋市)はこのほど、2025年7月に同社が行った、詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査レポートを公開した。調査期間は7月1日~7月31日。
それによると、 国際電話番号を使った「ニセ警察詐欺」が拡大しており、国際電話着信ランキングの上位を占めた。特定IP電話番号(050番号)、固定電話番号、携帯電話番号の割合は横ばい傾向で推移する中、警察官等をかたり捜査名目で現金をだまし取る特殊詐欺の手口、いわゆる「ニセ警察詐欺」が増加しており、とりわけ国際電話番号から電話がかかってくるケースが多いという。電話の最初に通信事業者のオペレーター役や官公庁の職員役が登場した後、偽の警察官役が登場し捜査名目で金銭をだまし取るなどの「劇場型」のニセ警察詐欺も多発しているようだ。
一方、フィッシング詐欺のSMSの種別割合は、前月まで減少傾向だった宅配事業者をかたる手口が再び増加し、52.1%に。金融・決済サービスをかたる手口は30.6%で、前月より減少、官公庁をかたる手口の割合は、前月に続き国税庁をかたるSMSが多発している影響から8.1%となった。