キャンサーネットジャパン(東京・以下CNJ)は、早稲田大学ビジネススクール(早稲田大学大学院経営管理研究科・東京、以下WBS)の「企業経営と社会変革ゼミ」と共同で、小児がん啓発の活動を推進している。「世界小児がん啓発月間」とされている9月に、不二家(東京)とWBS、CNJの共同で、小児がん啓発キャンペーンを展開している。
「世界小児がん啓発月間」は、小児がん患者とその家族、小児がん経験者の強い思いからスタートした、小児がんの世界的な啓発キャンペーン。毎年9月に、各国政府や国際機関を含む小児がんの支援者が、世界各地の名所をゴールドにライトアップしたり、ゴールドのリボンを掲げたりすることで支援を表明する。また、この期間にはさまざまなチャリティーイベントも開催されている。
昨年に引き続き、今年も不二家店頭のペコちゃんがゴールドリボンをモチーフにしたバッジをつけることで、小児がんの啓発活動を応援している。
キャンサーネットジャパンによると、「小児がん」という病名はなく、0歳から15歳未満の白血病・脳腫瘍・リンパ腫・神経芽腫など、子どもが罹患するがんの総称を統計的に「小児がん」と呼ぶという。現在、日本では毎年約2500人の子どもたちが「小児がん」と診断され、15歳以上でも小児がんの治療を受けている子どもたちもいる。小児がんは子どもの死因の上位であり、14歳までの子どもの430人に1人が「がん」と診断されている。
キャンサーネットジャパンは、1991年に発足。がん患者が本人の意思に基づき治療に臨むことができるように、科学的根拠に基づく情報発信を行うことをミッションとしている。2001年にNPO法人化、2007年1月に専用事務局を開設し、2016年8月に認定NPO法人となり、現在は東京と大阪を拠点に全国で活動している。