「新宿停車場」というのが、新宿駅のかつての駅名だ。1885年の開業から140周年を迎えた新宿駅の来た道を振り返る特別展、「新宿駅開業140周年記念 Shinjuku grand terminal」(新宿未来創造財団・東京)が、10月12日(日)~12月14日(日)まで、東京の「新宿歴史博物館」で開催される。
日本初の鉄道は、1872年に新橋-横浜間に開業。その後民間による鉄道建設が認められ、1885年に私鉄日本鉄道が品川線(現・山手線・埼京線の一部)品川-赤羽間を開通した。その中間駅として開業した新宿停車場は、甲州街道と青梅街道が分岐する追分のさらに西側の小さな一停車場だった。1889年には、私鉄甲武鉄道が新宿-立川間で開通。新宿駅は日本鉄道と甲武鉄道が共同利用する接続駅になった。
以来、新宿駅には多数の路線が乗り入れ、世界最大級のターミナル駅へと飛躍的な発展を遂げてきた。その歴史をひもときながら、変貌する未来の新宿駅の姿にも迫る。
開館時間は9時30分~17時30分(入館は17時まで)。休館日は10月14日(火)・27日(月)、11月10日(月)・25日(火)、12月8日(月)。入館料は一般300円(常設展とのセット券は500円)、中学生以下無料。