巨木が刻んできた悠久の時と人々の祈りに触れ、お寺での坐禅を通して自分自身と向き合う時間を持てるエコツアーがある。滋賀県長浜市で10月19日(日)に「余呉・巨木と古刹(こさつ)に出会う旅」(ロハス長浜・滋賀県長浜市)が開催される。

 滋賀県の北部に位置する静かな山あいの集落、長浜市余呉町には、森と人が共に歩んできた物語が残されている。その象徴が、集落を見守るように立つ滋賀県指定自然記念物の「余呉町菅並のケヤキ」。推定樹齢700年といわれるこの巨木は、戦国の世を越え、豪雪の冬も耐え抜いてきた「時の証人」だ。幹に手を添えれば、その長い年月を全身で感じることができる。集落のはずれにあるのは、1406年創建と伝わる洞寿院。この寺院は、徳川将軍家から葵(あおい)の紋章を寺紋とすることが許され、また宮家からも菊の御紋賞を本堂につけることが許されたという。参道には杉の巨木が並び、趣のある山門が訪れる人を迎えてくれる。

 今回開催される旅では、ケヤキの巨木を見学し、地元の人の話を聞き、座禅の体験もできる。またこの地域で古くから山の恵みとして食されてきた「栃餅」を味わいながら、参加者同士で語り合い、交流を深めることができる。

 開催時間は10時~14時30分。JR余呉駅に集合・解散。定員は20人で、参加費用は一人4400円(弁当・栃餅・保険料込み)。

ツアーへの申し込みは専用フォーム、問い合わせはウッディパル余呉、電話:0749-86-4145へ。

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