作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・セツをモデルとしたドラマの放送開始で、改めて注目を浴びている八雲。激動の個人史と作品は事あるごとに語られるが、料理というのは新しい発見に満ちている。
レシピの一つでかわいい名前がついているのが、「エッグス・ふぅ~ふぅ~のお吸い物」。食パンの耳を切ってカリカリに揚げ焼きにし、パンと目玉焼きの上からコンソメスープをかけて食べる。八雲が、熱々でフーフーと息を吹きかけて食べる目玉焼きを「エッグス・フー・フー」と呼んで、朝食に好んで食べていたことから作った料理だという。
ほかにも、八雲の好物だったというビフテキやプラムプディング、多様な文化が入り混じるクレオールにひかれて八雲が出版したレシピ集、「クレオール料理」にある「田舎風フライドチキン」なども掲載している。
レシピ集を監修したのは、松江市の「サンラポーむらくも」の照沼総料理長。サンラポーむらくものレストランでは、小泉八雲が歩んださまざまな国をテーマに作るオリジナルコース料理が楽しめる。