年末年始の贈り物や、お取り寄せグルメへの関心が高まるこの時期。百貨店や高級スーパーでは、特別感のある食品を求める消費者ニーズが拡大しているようだ。

日頃節約を頑張っているからこそ、年末年始ぐらいはちょっとぜいたくをしたい、という人も少なくないかもしれない。そんな中、高級食品にターゲットを絞った専門展「JFEX(ジェイフェックス)」 (RX Japan・東京)が12月3日(水)~5日(金)の3日間、千葉・幕張メッセで開催される。

 希少な調味料、地方の高級食材、プレミアムチョコレート、酒など、高付加価値食品が一堂に集結し、高級ホテル・スーパー、百貨店など上質な食品を求めるバイヤーとの間で活発に商談が行われる展示会。

 ハイクラスな食品の一部を紹介しよう。韓国の伝統的な発酵技術を基に、現代の味覚と健康を追求して誕生した「クラフトマッコリ」(ブールエコ)は、人工甘味料を使わず、無炭酸。米本来の芳醇(ほうじゅん)な香りと澄んだ味わいが際立ち、従来の重いマッコリのイメージを覆すスッキリとした口当たりを実現している。

 アラブ首長国連邦発の「フリーズドライマンゴー入りミルクチョコレート」(Tamreem Manufacturing - Sole Proprietorship)は、薄く重ねたミルクチョコレートのそれぞれの層に、サクサクとしたフリーズドライマンゴーをブレンド。クラシックな味わいにトロピカルなひねりが加わり、エキゾチックで爽やかな風味が広がる一品。

 「トリュフキャビア」(シナジートレーディング)は、キャビアにトリュフペーストが入っている“トリュフの香りがするキャビア”。1つで2つの味と風味を楽しめる。水は山の湧水を使用。チョウザメには人間も食べられる餌を使用し、出荷前には余計な脂肪とにおいを落とすために品質管理も徹底したキャビアを使用している。

 「レモンマートル緑茶」(カワサキ機工)は、国内で生産されたレモンマートルと茶葉を一緒に加工したハーブ茶。さわやかなレモンの香りのする、すっきりとした飲み口の緑茶に仕上げている。緑茶のカテキンやビタミンCと、レモンマートルの抗菌・抗ウイルス作用が免疫力をサポートするとPR。

 「プレミアム沢庵」(樽の味)は、添加物を一切使わず、100%国産素材で作られた、発酵熟成の味わいを楽しめるたくあん。宮崎県産の天日干し大根を100%使用。米ぬか、赤穂の塩、北海道産の昆布、国産唐辛子・柿の皮を丁寧に仕込み、半年以上の発酵熟成を経て深いうまみと香りを凝縮している。

 高付加価値食品市場の広がりを背景に、メーカー各社の新商品開発にも熱が入る。事前申し込みにより一般来場も可能な同展では、年末商戦を前にした食品業界の最新動向をうかがうことができそうだ。

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