日本プロ野球選手会は、選手たちによる病気の子どもとその家族の支援活動を2020年度から行っている。今シーズンは、ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン(東京)が運営する「ドナルド・マクドナルド・ハウス」への支援として、全12球団の所属選手45人が計1039万8000円を贈ることが決まった。
現在、全国で難病に苦しむ子どもの数は推計14万人と言われ、多くは大学病院等の設備・スタッフのそろった専門病院で治療を受けている。これらの病院には基本的に家族は宿泊できないため、多くの家族はアパートやホテルで対応しており、経済的・精神的な負担が生まれている。「ドナルド・マクドナルド・ハウス」は、難病で高度な医療を受けるために入院・通院する子どもを看病する家族が、病院の近くに一人一日1000円で滞在できる施設。現在、世界に393カ所(2025年12月現在)にあり、国内では、日本第1号の「ドナルド・マクドナルド・ハウス せたがや」(東京都世田谷区、2001年開館)をはじめ、全国12カ所にある。1号ハウスオープン以来、延べ9万7770家族が利用してきた。ハウスの運営は、常勤スタッフのほか、多くのボランティアが支えているという。
2020年は28人、2021年は29人、2022年は39人、2023年・2024年は40人の選手が、自身で設定したシーズンの成績に応じた寄付で、「ドナルド・マクドナルド・ハウス」をサポートしてきた。“HOME AWAY FROM HOME”(わが家のようにくつろげる第二の家)をコンセプトに、家族の経済的・精神的な負担を少しでも軽減し、安らげる場所を提供しようというハウスの趣旨に、今シーズンも多くの選手が賛同した。また、寄付だけでなく、選手が直接施設への訪問も行ってきた。今後もさまざまな形の支援を協議していくという。
◎支援に賛同している各球団の選手 ※所属球団はシーズン終了時
【東北楽天ゴールデンイーグルス】
鈴木 翔天、西口 直人、酒居 知史、鈴木 大地、渡邊 佳明、小深田 大翔、加治屋 蓮
【埼玉西武ライオンズ】
中村 剛也、杉山 遙希
【千葉ロッテマリーンズ】
石川 柊太、国吉 佑樹
【福岡ソフトバンクホークス】
中村 晃、栗原 陵矢、近藤 健介
【オリックス・バファローズ】
若月 健矢、元 謙太、本田 圭佑
【北海道日本ハムファイターズ】
中島 卓也、河野 竜生、齋藤 友貴哉、梅林 優貴
【阪神タイガース】
坂本 誠志郎、岡留 英貴、湯浅 京己、森下 翔太
【中日ドラゴンズ】
福 敬登
【読売ジャイアンツ】
丸 佳浩、増田 陸、赤星 優志、砂川 リチャード
【広島東洋カープ】
田中 広輔、坂倉 将吾、中村 健人、大瀬良 大地、塹江 敦哉
【横浜DeNAベイスターズ】
石田 健大、佐野 恵太、伊藤 光、森 敬斗、森 唯斗
【東京ヤクルトスワローズ】
小川 泰弘、山田 哲人、丸山 和郁、内山 壮真











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