伊勢神宮では20年に一度、社殿を造り替える「式年遷宮」が行われる。その遷宮の諸祭・行事の中でも最もにぎやかな「お木曳(おきひき)行事」が、2026年5月に始まる。

この歴史的な年のえと、午(うま)年にちなんで “ウマ”くいく一年となりますようにと、三重県は、県内の伝統的な開運スポットや絶景、美食の数々を紹介している。三重巡りを検討している人は、新春開運旅の参考にしてみてはいかが?

 20年に一度の民俗行事「お木曳行事」は、「エンヤ」の掛け声と熱気に包まれ、新社殿の木材を伊勢の民が神宮へ奉納する行事。20年に一度のご神縁に触れるまたとない機会だ。また海と真珠のまち、鳥羽市には、古くから人々の祈り、特に女性の願いに寄り添ってきた神聖な場所が点在する。安産・子宝・縁結びの聖地といわれる「彦瀧大明神」(鳥羽市河内町)は、鳥羽市の山あい、加茂川の清流沿いにある。全国から女性が集まる「伊射波神社」(鳥羽市安楽島町844-4)は、「縁結びの神」。神社へと続く道では竹林に目を奪われ、波の満ち引きの心地よい音色が響く。本殿の奥の「奇跡の窓」からのぞく水平線の大パノラマは、一見の価値がある。

 南北に長い三重県は、平野や盆地、リアス海岸など多様な地形があり、その地形が生み出す絶景スポットも多い。そしてもちろん、“開運グルメ”も。伊勢湾や熊野灘で水揚げされる海の幸は、冷たい海流の中で身を締め、たっぷりと脂を蓄える。陸の王者・松阪牛も、清らかな水で醸される地酒も、冬の味覚と相まって一層深みを増していく。

伝統的なお祭りや、三重県が誇る国内最大級のイルミネーションなど、寒さを忘れて楽しめるイベントも多い。三重県の観光サイトhttps://www.kankomie.or.jp/などで、行きたい、見たい、食べたいものを探してみよう。

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