「ダンロップ」ブランドなどのタイヤを手がける住友ゴム工業(神戸市)は、タイヤの製造工程で発生するゴム片や使用済みタイヤを化学的に分解し、原料に変えて製造する資源循環型カーボンブラックを、一部乗用車向けの量産タイヤに初めて採用したと発表した。宮崎工場(宮崎県都城市)で11月に生産を開始した。
タイヤの主原料の一つとなる資源循環型カーボンブラックは、同社が2025年1月から三菱ケミカル(東京都千代田区)と協業で取り組んでいる。ゴム片や使用済みタイヤは、燃焼して熱源として再利用されてきたが、資源としても再利用することで、二酸化炭素排出量の削減が期待できるとしている。
今年8月に行われた自動車レースのスーパーGT第4戦GT300クラスで、この原材料で製造したレース用タイヤを使用した結果、装着車両は2日連続で優勝し、終始安定した性能を発揮したという。
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