ガス灯が横浜や東京の街にともり始めた文明開化の頃、街では“洋装”をまとう人々の姿が見られるようになった。現代とは異なるこの時代のエレガントな洋装を、錦絵を通して鑑賞できる「明治おしゃれ物語」展が、1月10日(土)~3月22日(日)まで、東京ガスが運営する東京・小平市の「ガスミュージアム」で開催される。

入場無料。

 男性の洋装を中心に、皇族や上流階級の女性の間で広まった洋装は、欧米諸国に日本の西洋化を示す外交的な意味合いもあった。企画展では、明治の街を彩った人々のおしゃれな姿を描いた錦絵の展示を通して、文明開化の中で和装と洋装が織りなす情緒ある街の様子を知ることができる。また、明治時代の婦人雑誌などから、舶来品への憧れや髪飾りへのこだわりなど、当時の人々のおしゃれへの思いや流行を探る。

 さらに、洋裁に欠かせないアイロンの変化にも着目。素早く熱くなり生地を汚さないガスアイロンと、それ以前に使われていた炭を用いたアイロンも展示される。

 関連イベントとして、“紅”の歴史と文化に触れる「紅差し体験」を2月14日(土)、11時~12時と14時~15時に開催。日本の伝統化粧品である「紅」は、近代的な製造技術の導入や西洋化が進む中でも比較的緩やかに変化を遂げ、リップスティックが徐々に登場する一方で、庶民の間では昭和初期頃まで紅が愛用されていたという。ワークショップでは、紅の歴史と文化をスライドで分かりやすく解説し、実際に紅を唇にさして古くから親しまれてきた紅ならではの発色や付け心地を体験できる。参加費は無料で、各回定員24人。公式ホームページで事前予約制(先着順)。休館日は月曜日(月曜日が祝日と振替休日の場合は翌日が休館)。

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