300年以上前から伝わる、岩手県宮古市・黒森神社の「黒森神楽」の巡業。地域の生業に結び付いた躍動感あふれる力強い舞は、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

この神楽の鑑賞会付きの宿泊プランが、宮古市のリゾートホテル「休暇村陸中宮古」から登場した。鑑賞会の開催日は2月14日(土)。

 黒森神楽の起源や巡行の始まりは不明だが、300年以上前には現在のような範囲を巡行していたことが盛岡藩と地元の古文書で確認されている。正月になると黒森神社の神霊を移した「権現様(獅子頭)」を携えて岩手県沿岸の集落をまわり、家々の庭先で「権現舞」を舞い悪魔ばらいや火伏せ、家内安全などを祈禱(きとう)する門打ちを行う。夜は宿となった民家の座敷に神楽幕を張り神楽を演じて、五穀豊穣・大漁成就や天下泰平などの舞で人々を楽しませ、ご利益を授ける。

 巡業は江戸時代初期から、黒森神社を中心に宮古市から久慈市へ向かう「北廻(まわ)り」と釜石市へと向かう「南廻り」を1年交代で行っている。広範囲で長年にわたり巡行を行う神楽は全国的には珍しく、貴重な習俗が現在も続いていることから、国の重要無形民俗文化財に指定された。

 休暇村陸中宮古では、この新春巡行が2年ぶりに開催されるのに合わせて、黒森神楽の特別公演をホテルで行う宿泊プランを企画。歴史ある祈禱の舞を間近でゆっくり見ることができる。

 鑑賞会は、2月14日(土)の11時~11時30分(舞込み)、13時~15時45分(神楽)、15時45分~16時(舞立)。日帰りや宿泊プランで、予約すれば昼食(12時~13時)も用意される。宿泊プランは1泊2日(税込み1万7800円~、または1万9800円~)、2泊3日(税込み3万1800円~)から選べる。

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