藤沢里菜棋士(27)の女流本因坊6連覇を祝う就位式が1月30日、東京都内のホテルで開かれ、前人未到の通算9期目の女流本因坊タイトルを獲得した藤沢棋士の強さを、ファンら関係者約70人がたたえた。

 藤沢女流本因坊は「囲碁を始めておよそ20年、今が一番囲碁が好き。

どんどん好きになるこの囲碁の深い魅力を少しでもお伝えできるよう活躍して囲碁界を盛り上げていきたい」と抱負を述べた。

 6連覇を達成した第44期女流本因坊戦(共同通信社主催、JA共済連、共栄火災協賛)5番勝負は、第5局で決着する熱戦となったが、藤沢女流本因坊が2回目の挑戦となる星合志保四段(28)を3勝2敗で退けた。

 第1局を主催した岩手日報社の川村公司社長は「意地と技がぶつかる熱戦となったが最後は藤沢さんが底力を見せて勝利した。手に汗握る熱戦に岩手の囲碁ファンは釘付けになった。第1局が行われた“花巻”は大リーグで大活躍する大谷翔平選手(ドジャース)が鍛えられた縁起の良い場所。勝ち続ける藤沢さんの活躍は、パワースポット(花巻東高校)になっている花巻にさらに力を与えてくれた」と感謝した。

 藤沢女流本因坊に賞杯を手渡した共同通信社の井原康宏社長は「星合さんも今回こそはと気合が入っておられたが、その星合さんの強い決意をも上回る藤沢さんの強さだった。藤沢さんの血のにじむような日ごろの努力、心身両面での鍛錬に敬意を表したい」と述べ、“抜群の終盤力”を見せた実力をたたえた。

 允許状(いんきょじょう)を授与した日本棋院の武宮陽光理事長は「連覇を続け、通算10期の大台に向けてさらなる高みを目指してほしい」と今後の活躍に期待した。

 藤沢女流本因坊を応援する後援会の柴田光廣さんや囲碁大使のシンガーソングライターJoanna(小池ジョアンナ)さんもお祝いに駆け付け、祝辞を述べた。柴田さんは「努力は成功を保証しないが、成長は保証する」と語り、才能に恵まれても努力を惜しまない藤沢女流本因坊のさらなる成長を“保証”した。囲碁四段のJoannaさんは花束を贈り「日本を背負う女流棋士としてこれからのご活躍を楽しみにしている」と話した。

 就位式後は祝賀パーティーに移り、JA共済連の細川雅史調査広報部長が「引き続き素晴らしい対局を見せていただきたい」とあいさつし、乾杯の音頭を取った。ファンらはあでやかな着物姿の藤沢女流本因坊との歓談を楽しんだ。

編集部おすすめ