健康関連事業を展開するキューサイ(福岡市)はこのほど、肌の老化など肌年齢が生活習慣と関係しているとする研究成果をまとめ、健康科学などの分野を対象とした学術雑誌で公開された、と発表した。

 今回の研究は、福岡県久山町で60年以上にわたり行われている疫学追跡研究「久山町研究」を行っている九州大学(福岡市)、久山生活習慣病研究所(福岡県久山町)、支援しているヒュービットジェノミクス(東京都台東区)との共同で実施された。

 調査は久山町の住民527人を対象に、2023年11月~25年3月、各種危険因子と肌年齢の関係を検討する目的で行った。その結果、肌の老化は①生活習慣病、②身体機能の低下、③喫煙などの生活習慣―に関連していることがわかったという。

 「生活習慣病」は、最高血圧、最低血圧の上昇や血清γGTP(ガンマ・ジーティーピー)値の上昇との関連がみられた。「身体機能」は握力の低下、「生活習慣」は喫煙習慣、日光に当たる場所での作業頻度の上昇で肌の老化が確認されたとしている。

 また、性別によって要因が異なり、女性は空腹時血糖値の上昇、喫煙習慣、握力低下と関連。男性は血清γGTPの上昇、飲酒習慣、握力の低下が関連していた。握力低下と日光に当たる場所での作業頻度の上昇は、男女共通していることから「筋力維持と紫外線対策は肌の健康維持に必要となる可能性が示唆される」と指摘している。

 研究成果は「地域在住の中年日本人成人における、実年齢に比べて高い皮膚年齢に関連するリスク因子」として2025年11月23日、学術ジャーナル「Scientific Reports」で公開された。

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