京都市左京区鹿ヶ谷にある尼門跡寺院「霊鑑寺」が、3月20日(金・祝)~4月12日(日)まで、通常非公開の庭園や書院を含む「春の特別拝観」を開催する。

 尼門跡寺院は、皇族・公家など、高貴な女性の入寺によって営まれてきた独特な品格を持つ。

霊鑑寺は、承応3年(1654年)に、後水尾(ごみずのお)天皇の皇女・多利宮(たりのみや)を開基として創建された。歴代皇女が住職を務め、別名「谷の御所」と呼ばれた格式と清楚なたたずまいを今に伝えている。

 後水尾天皇が椿(つばき)を好んだことから、「椿の寺」として知られる霊鑑寺。境内の広い庭園内には、日光 (じっこう)(京都市指定天然記念物)をはじめ、散椿(ちりつばき)、白牡丹(はくぼたん)、舞鶴椿など、100種類以上の椿が植えられている。椿は種類によって開花時期が異なるため、春のこの時期ならではの景色を楽しむことができる。

 今回の「春の特別公開」では、後西(ごさい)天皇の院御所から移築した書院内部と本堂をガイド付きで公開。江戸幕府十一代将軍・徳川家斉が寄進した本堂も公開する。書院内での見どころは「四季花鳥図」など狩野派の作と伝わる華麗な障壁画の数々。本堂には如意輪観音像が安置されている。

 今年は書院内に、徳川家斉が霊鑑寺の尼宮様に贈ったものとされる全長100センチの雛人形(有職雛・ゆうそくびな)を飾る。

 毎年、庭園入口には、その時に咲いているピンクや白など色とりどりの椿を用いたフォトスポットを設置。公開期間中限定の、椿があしらわれた霊鑑寺オリジナルの御朱印帳も販売する。

 期間中の拝観時間は10時~16時30分。拝観所要時間は約40分。拝観料は大人800円、小学生400円、幼児無料。団体15名以上720円(すべて税込み)。詳細はの特設サイトで確認できる。

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