「本当の幸せって何だろう?」——そんな問いへのヒントが詰まった調査結果が発表された。大東建託(東京)はこのほど、過去最大級の居住満足度調査をまとめた「街の幸福度&住み続けたい街ランキング2025<全国版>」を公開した。
自治体別の「街の幸福度」ランキングで1位に輝いたのは、2年連続で北海道上川郡東神楽町。2位には長野県諏訪郡原村が続き、いずれも偏差値80を超える圧倒的な評価を得ている。
特筆すべきは、トップ10の自治体がすべて郡部に位置する「町」や「村」である点。居住者のコメントを見ると、「家族が健康で仲良く暮らせる」「静かな生活が送れる」「食べ物がおいしい」といった、日々の平穏と身近な充足感を幸福の理由に挙げる声が目立っている。
一方で、「住み続けたい街」ランキングでは、兵庫県芦屋市が昨年2位から順位を上げて1位を獲得した。交通利便性、治安の良さ、そして美しい街並みといった「住環境の完成度」が、住民の「ずっとここにいたい」という定着意向を支えているようだ。
また、2位には長野県上高井郡小布施町、3位には神奈川県三浦郡葉山町がランクイン。歴史ある景観や豊かな自然を持つ街が、住民から強い愛着を持って受け入れられていることが分かる。
その他の部門では、「街に誇りがある」1位に長野県白馬村、「街に愛着がある」1位に沖縄県北谷町(5年連続)が選ばれた。
都道府県別では、「街の幸福度」で奈良県が、「住み続けたい街」で兵庫県がそれぞれ5年連続のトップに。関西勢の盤石な人気が浮き彫りとなった。
今回のランキングを俯瞰(ふかん)すると、幸福を感じる場所は、必ずしも刺激的な都市とは限らないようだ。家族との食事や、澄んだ空気、心地よい近所付き合いといった「日常の解像度」が高い街こそが、今の日本で最も求められているのかもしれない。
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